再会
お待たせしました
半年以上ぶりの投稿です!
「すみません!間違えました」
私は全力で頭を下げて謝った。
「あら、そうなの別に良いわよ今度から気をつけてね」
ドアを開けた女性はドアを閉めた。
(なんで自分の家を間違えちゃったんだろ?)
私はその場から離れたが、やっぱり此処は私の家だった。
いや、正しく言うとこの家の場所は私の家があった場所だった。
この家は私の家ではないと思う、よく見ると私の家はこんなに新しくない何故気付かなかったんだろう。
でも、確かに場所は私の家があった場所だ。
16年間住んでいた場所を間違えるはずないし、隣のぼろ寺が目印だ。
ぼろ寺があるせいで霊によく悩まされたのだから間違いようがない。
(だったらどうして私の家がないの?)
私はしばらくその場で考え込んでいた。
「あら、まだいたの?」
先程の女性が家から出てきて私に話しかけてきた。
「はい、私の家が無くなっていまして・・・」
私はどうすれば良いのか分からなくなった、帰る家もない泣きそうになる。
「それどういうことなの?」
女性は不思議そうに訪ねた。
「かあさん何しているの?」
家の中から青年が顔をのぞかしてきた。
「あ、お兄ちゃん」
その青年は私の実の兄宗一だった。
「良かった、お兄ちゃんいったいどういうことなの家がかわっているよ」
私は兄に言った。
「ちょっと待って、あんた誰?俺はあんたの兄じゃないよ」
宗一?は困った表情で言った。
「そうよ、私娘を生んだ覚えがないものあなた名前は何?何か分かるかも」
「私は三日月鏡子です」
私は戸惑いながら答えた。
「三日月鏡子?嘘よそんなはずはないわ」
「かあさん何故そんなに驚いているの?」
女性はかなり戸惑っているようだった。
「だって、鏡子は確か死んだはずだもの」
「私?私は死んでいないですよ」
「確かに言われてみれば似ているけど・・・そうだ!鏡子だったら私のこと分かるよね?」
女性は自分の顔を指さし質問した、私は女性の顔をまじまじと見つめる。
女性の顔に私は見覚えがあった。
「あっ、もしかして留美」
「嘘!本当に鏡子なの?」
この女性は私の友人その1の二宮留美だった。