表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は普通の人間だ。  作者: 大木鈴
人間界
12/16

別れ

「待ったかいがあったものじゃな鏡子あの靄に飛び込めそしたら元の世界に帰れるぞ」


とめさんは嬉しそうなでも少し寂しそうな表情で言った。


「はい、今までありがとうございました」


私はとめさんを肩から手のひらに移し変えそのまま深々とお辞儀をした。


「そんな物は気にしなくて良いわ、それからこれはあたしからのせんべつじゃ」


そう言うととめさんは私に自分の力を送り込んだ、凄く暖かい力だった。



「早くいけ!早くしないと閉じてしまうからのう」


そう言うととめさんは私の手のひらから飛ぶ降りた。


「ありがとうございました!師匠」


私は泣きながらその靄には入っていった。




_______




「師匠とな、久しぶりにいわれたわい最後の弟子があのこでよかったわこれからあのこは色々な事に巻き込まれるじゃろうがあたしの力が役立てばよいのじゃが」




そう言い終わると同時にとめの体は徐々に消えていく。


「もう迎えの時間か早いものじゃのうまああの子に会えたのじゃから長生きはするものじゃった、・・・もう死んでおったな」


とめはその言葉を最後に消えていった。





______



     ”ドスッ"


「・・・ここ何処?」


辺りを見回すと見覚えのある場所だった、ここは始めに男の幽霊にあった場所だった。



「やった~帰れた~」


思わずガッツポーズをしてしまう。


「あの~どいてくれませんか?」


声が私の下から聞こえてきた。


そういえば落ちたはずなのに痛くなかった。


私は下を見た。


「げっ!!」



そこにはうつ伏せになった男子生徒がいた、私はその場に固まってしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ