修行
「帰る方法あるのですか?」
「知りたいかい?」
とめさんは勿体ぶった様子で言う。
「はい!!」
「なら、あたしに付いてきなあたしの厳しい修行に耐えられたら教えてやるよ」
とめさんは挑発的に私に言う。
「耐えて見せます!元の世界に帰れるのならどんな厳しい修行にだった耐えます!」
私は言い切った。
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前言撤回します。
厳しすぎでしょうこれは・・・
最初は確かに初心者向けみたいな感じだったが、修行開始1週間すぎた辺りから厳しくなり現在修行開始から3ヶ月位になったのかな?もう数えていないや、になるとオカシい感じになっている。
まず、一番はじめにあったこの死界の化け物をたおせとか意味が分からなかった、結果倒せたから良かったものの倒せなかったら死んでいましたよ。
この世界に住み始めてからだいぶ経つと思うけどここではお腹空いたりのどが渇いたり全くしない、それがあるからまだ頑張れているのかもしれない。
他にも色々ありましたここにいる化け物を使役しろとか、気持ち悪いから嫌だったけど仕方なくビジュアル的に一番ましな物を使役しましたよ、とめさんは何故か驚いていたけど。
とにかく死にものぐるいで私はやってきたがそろそろ眼界がそこまで来ていた。
「とめさん、まだ帰る方法教えてくれないのですか?」
私はもう定番の位置、肩に乗っているとめさんに向かって言った。
「そろそろじゃとおもうのじゃがなぁ」
「前にも言ってましたよそれ私はもう」
私が言いかけとめさんはかぶせるように言った。
「来た来た!鏡子もうかえれるぞ」
「へ?」
私はとめさんが指を指す方向に目をやった、そこにはあの黒い靄があった。