死界
とめさんの話は信じられない事だらけだった。
私は確かに幽霊はいると思っていたが幽霊が集まると妖怪になることとか知らなかった。
この死界は臨死体験した人や死んで天国か地獄に行く人がくる場所らしい。
死んだ人は現世でしたことなどで天国か地獄かは決まっておりそのまま進むが臨死体験者は何処に落ちるか分からない、運悪く地獄よりに来てしまった人はあの化け物に喰われそのまま死んでしまうらしい。
「まさに今のあんただね、それにあんた前にも一度ここに来ただろう」
「なんで知っているのですか!」
驚きのあまり何故か敬語になる。
「見たからね泣き叫ぶあんたを、あんたが4歳くらいの時じゃなかったかねよっぽどここに好かれているか好きなんじゃね」
しみじみととめさんは言った。
「好きじゃないですよこんな所!でも、4歳の私はどうやってここから抜け出したのですか?」
私はとめさんを手のひらに乗せとめさんと鼻先が触れるんじゃないかと言うほどちかくで言った。
「ちかいよ!あのときのあんたは運が良かったんだね、直ぐに元の世界へ帰る扉が開いたのさ今は開く気配さえないね」
「そんなぁ~」
私は落ち込み手のひらに乗せてあったとめさんを落としかけた。
「だから、あぶないよ」
「すみません!!」
私は謝りとめさんを自分の肩に乗せたこれなら落ちないでしょ。
「でも、帰る方法が無いわけじゃない」
とめさんはにやりと意味心に笑った。