罪人の旅
俺たちはいま、とんでもない危機に瀕していた
それは、
「ジェイス、世界ってどうやって変えるんだ?」
「ああ、鍛えることに意識いきすぎて薬の効果切れた途端出てきちまったよ」
そう、俺たちにはブレーンなる存在がいない
いまの編成は脳筋と、ろくな生活してこなかった常識知らず
「とりあえず、仲間探しだ!!」
俺がそういうとジェイスが
「どうやって?」
「、、、、」
漫画とかで仲間ってどうやって手に入れてたっけ
なんかその辺の道端に転がってんだっけ
一緒の目標を持つ奴らを集める、、となると
「はっ!俺たちと同じで子教団に恨みあるやつらを探しに行こう」
「俺たちって、俺は別にちょっかい出されただけなんだけどな」
「でも、3、4年調査してたんだろ?」
「どういうわけかちょっかい出されただけなのに親父がうるさくてよ。理由は俺もよくわからん」
「へー」
悪魔族にもプライドがあるのだろう。
「子教団は過疎化の進んでいる農村から支配を進めている。大都市を占拠するには金が必要だし、噂も立つからな」
「誰の実家が超田舎じゃ」
「すまんすまん」
ということで俺たちは森の奥の方を中心に仲間を探すことに
旅を始めてから一週間がたった
そこで俺たちは一つ気づいたことがある
「農村って、ジジババしかいなくね」
「ああ、ガキもいなくはねえがどいつもこいつも腑抜けた顔してやがる」
そう、過疎化しているイコール爺婆しかいないという方程式が出来上がっていることに
「ジェイス、今金どんくらいあるんだっけ」
ジェイスがポケットから出したのは銅貨5枚
農村で仕事をもらえたとしても大した金額はもらえない
俺たちの旅、終了間際です
しかし、よくも悪くも収穫があった
思ったよりも子教団の支配がまだ進んでいないこと
村を五つほど渡ったが、支配体制を敷かれていた村は一つもなかった
「どうする。ルースに金もらいにいくか?」
「あんま金いらねえなんて言ったのに今更いけるわけねえだろ。それに問題は金じゃなくて仲間がいないってことだ」
「確かになー」
旅が開始して一週間で途方にくれるなど我等ながらすごいことだと思う
まあ、でもなんだか
「あはははは」
ジェイスが口を大きく開けて笑い出す
この状況が面白かったのだろう
それは俺も同じだ
「くっ、はははは」
20秒ほど笑い続けた後、俺たちは都市部へ向かうことに
たまにはいいもの食わないとやってけない
そこから2、30分ほど歩いて俺たちは西の大国、ヒューズ王国へと来た
そこで俺たちが目にしたのは
「なあジェイス、あれ、、」
「ああ、俺の予想がはずれたみたいだ。あいつらはそんなちまちまやる連中じゃねえってことだな」
本来王国の旗が立っているはずの所にあるのはネズミの絵が描かれた旗
どうやら、ヒューズ王国はすでに、、、
するとジェイスはヒューズ王国の中に入ろうとする
「ちょ、お前何してんの。まさか突撃する気じゃねえだろうな」
俺がそう聞くと
「するわけねえだろ。支配されたところで飯は食える。それに、大国とはいえ数あるうちの一つだ。まだ焦る段階じゃない」
確かにその通りだ
ジェイスによると半年前はヒューズ王国として存在していたらしい
こんな大国なのだから支配にかかったのは5から6ヶ月
つまりこの半年で支配されたのはこの一国だけということだ
なんかジェイスに言われるのはハラタツな
王国内に入ろうとするジェイスに俺は走って追いついた
門を潜ろうとすると
「ちょっと待て、通行料を支払え」
門番のものが淡々とそう告げてくる
相場は銅貨1枚とデーモンアイランドの方で教わったので俺は銅貨1枚を渡して入ろうとすると
「おい、こんなんでは足りないぞ」
「え?」
「銅貨5枚だ」
どうか5枚!?
日本円にすると約一万円
何が何でも高すぎるだろ
これも子教団の資金集めなのか
「あいにく持ち合わせていない。値下げしてくれんか」
ジェイスがそういうと
「金がないならさっさと立ち去れ」
と言われてしまう。もち金ゼロでは言っても何もできないため
美味しい食事はまた今度にすることに
俺たちが王国の門から離れようとすると突然ヒュッと誰かが横を通った
「おい。お前!!通行料は!!!」
門番がその人物を見て叫んでいる
どうやら通行料を払わずに王国内に入ったらしい
すると、門番が笛を鳴らし、しばらくしないうちに多くの人が集まってくる
見る感じこの国の魔法士と言ったところか
ネズミの紋様の入った連中は見えないな
ていうか、話を聞く限り逃亡犯を捕まえれば金貨3枚、3枚、、
あっいいこと思いついた
「ジェイス、この銅貨5枚で王国内入って逃亡犯捕まえれば金貨3枚に化けるんじゃね」
俺の話を聞くとジェイスは
「この国の方で手続きしなきゃアレには参加できねえよ、一応国が統治してるってことになってるからな」
「じゃあ捕まえてそれを手続きしてるやつに売り飛ばせばいい、金貨2枚くらいで」
するとジェイスは目を輝かせて
「俺の目があればすぐに見つけられる。お前が俺たちのブレーンだ!早く行くぞ!!先こされちまう」
俺たちはスキップしながら通行料を払い犯人を探すことに。




