罪人背負う罪
太陽の光を感じ取ってか、俺の瞼は開き始める。
「こんな気持ちのいい朝久しぶりだな、、」
村に住んでたときはずっとこんなんだったっけ。
もう昔のことすぎてよく覚えていない。
だが、間違なく言えることがある。
「ようルイ。無事今日を迎えられたか」
コトコトと鍋で具材を煮ているジェイスがそう話してくる
「ああ、ジェイス、あんたのおかげだよ」
これは嘘じゃない。心の底からそう思っている。
「昨日までの死んだ目をしたやつはもういないみたいだな」
おそらく昨日までの俺は人生というものに絶望していたのだと思う
何と言っても2回目だしね
「ところでお前、今日からどうするんだ」
そういやこの後のことなんて全く考えてなかった
「そういうジェイスはどうすんだよ」
俺は問い返して見ることに
「俺、、知らん。成り行きだ成り行き」
そう言いながら熱々のスープを口いっぱいに頬張る
すると何かを思いついたようにジェイスが口にあるものを飲み干し、
「お前、この世界を変えて見たいとは思わねえか?」
スプーンで俺を刺してそう言う
この世界を変える?それって
「こんな腐り切った世界をどう変えるってんだよ。あいにく俺には力も何もない。魔法の使い方だって教わらなかった。それに、」
「それに?」
「それに、それに、、」
するとニヤッと笑って
「じゃあ力があれば世界を変えれるってことだな」
あーもう。俺は頭をかきむしった後にうんと頷く。
「じゃあ俺が力を貸してやる。」
へ?
「お前がすごいのはわかったがこの世界を変えるほどの力があるとは考えられない」
「そうだな。確かにそれほどまでの力は俺にない。仲間がいない?じゃあゲットすりゃいいじゃねえか。
俺もここ最近ずっと暇だったからな。これからは楽しくなりそうだぜ」
おおーーー、とも思いたいところだが、結局具体的な策はなしか。
だがここで断るほど腐った覚えはない
「いいぜ。俺と一緒に世界を変えよう」
「おう。俺がお前の矛になってやる」
俺たちは熱い握手をかわし、疑問点や解決策などの具体的な話へと移行した。
「ところでお前、何者なの?」
俺がジェイスにそう問う
「あ、おれか。悪魔だ」
「へー悪魔か。実際にいるんだなって、悪魔かーい」
確かにツノが生えてて羽が生えてる生物なんて悪魔しかいねえわ。よく見ると八重歯も尖ってるし。どこかあいつに似てるな。
「てか、何かしにローン王国にきてたんじゃねえの?」
「お!?そうだった。やべえこのままじゃ怒られちまうよ」
「怒られる?一体誰に」
「悪魔王。俺の親父だ」
なるほどね。つまりこいつは悪魔の王子だと、、
「いやお前。それさらっと言うことじゃねえよ!!」
そうか?といってジェイスは何がダメなのかわかっていないようだ。
「で、何しようとしてたの?昨日は教えてくれなかったじゃん」
すると、数秒の沈黙の後
「まあ、いいか。この際話しても。お前、体の何処かにネズミの紋様の入った連中を知ってるか?」
!! 俺たちの村を襲ったやつにもネズミの紋様があったような。
村での出来事を思い出してか俺に突然吐き気が襲いかかってくる
「悪い。嫌な過去思い出させちまったか」
「いや、大丈夫だ。続けてくれ」
ジェイスの話によると、ネズミの紋様が入った連中、通称 子教団。こいつらは魔法士の一派で、国に自分たちの名声を預けるとともに莫大な資金を得ていいる上、様々な土地を合法的に手に入れ、いずれ世界全てを自分たちのものにしようとしているらしい。一般市民は、国によって情報操作されてしまっているため、そんなこととも梅雨知らず、子教団を崇めたたえているらしい。
最近になって悪魔族にもちょっかいをかけてくるようになったため、その調査のために様々な王国を巡っていてたとさ。
「そうか、あいつらは子教団つーのか」
「奴らの目的はこの世界の全てを手に入れ、自分たちだけが自由に暮らせる世界を作ること。おそらく、そこでの民の扱いは奴隷と同然。そこで、」
「俺たちが先に全土を支配しちゃえばいいと言うことだな」
「そうだ。あいつらの排除が先でもいいが、イーブンにした上で戦うなら、勝ったほうが全土を手に入れると言っても過言じゃねえ。あいつらは波風立てないように慎重に活動してやがる。だから、動き出すのが今からでも遅くねえ」
この世界を変える。この俺が。この世界のルールに押しつぶされた俺が。
罪を犯して好きな女1人守れなかった俺が。
いいじゃん。やってやろうじゃねえか
「早速出発だ。とりあえずどこの村を拠点にするのか?」
「村なんか拠点にしてちまちまやってたら意味ねえだろ。一番最初に手に入れるのは俺の住む悪魔のすみか
デーモンランドだ」
いや結構そのままだな名前
「そこで短縮できた時間でお前を鍛える。魔法の使い方から近接戦闘まで教えてやる」
おお、俺もついに魔法を使えるようになるのか。
最強特殊魔法とか持ってますように
「支配できる見込みはあるんだろうな。その、お前の親父さんを説得する手立てとかって」
「んなもんねえよ。やれるだけやるだけだ」
デスヨネー
俺たちの世界支配計画。早くもツミかけです




