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罪人転生、拭う罪 ー今度こそ好きな女を笑わせるー  作者: 森俊介


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3/8

罪人愛す者

死ぬはずだった

剣で切られるはずだった

なのになんで


「おか、あさん?」

「に、げて」


大量の血を吐き出しながら俺の瞳を見てくる。


「子を守る親ね、まあガキ1人くらいいいだろ。とっととどっかいけ」


え、逃げる、どこに、誰と、親もういない、兄弟、リオンとレイは


「うわーーーー!!!」


「レイ!!くるな!逃げろ!!」


「そうそう、弟君の言うように早くどっかいけ」


レイは尻餅をついたまま動けないでいる

体がこわばって動かないのだろう。まあ無理はない。実の母親と父親の死体が転がっているのだから。

俺は転生したこともあって、ショックはデカイが体が動かないことはない。

逃げるんだ。この子たちを逃がさないと


「ゆ、、さ、い」

「なに?」


男がそう聞き返す


「許さない!!!」


目から血を流し、叫びながらながらレイが男に襲いかかる

そんな石ころじゃ勝てっこない

ダメだ、行ってはダメだ


3秒後には叫び声が聞こえなくなった。

そこにあるのは3人の死体だけ


「あーあ、逃げたなら許してやったのに。変に勇者気取りするからこんなことになる」


その男はレイの頭を足で踏みにじり、蹴飛ばす

ダメだ、いまの俺じゃ勝てっこない

力が、力さえあれば、

俺が拳を強く握っていると

そんな状況に耐えられなかったのかリオンが泣き出してしまう


ごめんなこんな怖い思いさせて

リオンと一緒に逃げよう。

座りへたって泣いているリオンを起こそうと、リオンの元に向かおうとすると

頬を矢がかすめた。


「いっ、、リオン、、、リオン!!」


泣き声は聞こえなくなり、炎がパチっとする音だけが聞こえる


「なんで、なんで、、」

「うるさかったから」


男の後ろにいた弓と矢を持った女が口元を手で隠しながらそう言った

隠し切れてない口元から見えたのはネズミのような紋様

よくみるともう1人の男にもそれはある。


逃げないと、人がいるところに、逃げないと

俺は走り出した

こっからの記憶はあんまりない

ただひたすらに山を下り、転がり落ち、村からより遠い場所にと逃げた


気がついたときには村から遠く離れたローン王国にきていた


「ここが、ローン王国」


顔と服は泥まみれで、通行人からは歪な存在として白い目で見られた

お金もない、頼れる人もいない。俺はまた全てを失った。

じゃあ、しょうがないよね。


そこからの俺は悪事に手を染め始めた

通行料を支払わずに入国


物がないなら盗めばいい

金がないなら奪えばいい

脅しても何してもいい

生き延びるためには必要なことなんだ


毎日盗んだ生野菜をそのまま食べ

馬小屋でバレないように寝て

たまに裏道の奴らのサンドバックにさせられて

それでも、俺は生きた。生き延びていた



ある日、俺は盗みに失敗し国からの報酬を目的とした魔法士たちに追われていた。

逃げないと、早く、生き延びるために


あれ、俺なんのために生きてるんだっけ

あれ、俺なんのために転生してきたんだっけ


一瞬そんな思考を挟んでしまったせいで、魔法士が使った魔法の縄のようなものに捉えられてしまった


「罪人捕まえたらいくらだっけー」

「窃盗犯くらいじゃいって金貨1枚程度よ」

「くそ!今回は女じゃねえし楽しめねえしよ。オラサンドバック!」


そう言いながら男は俺のことを何度も蹴るなり殴るなりしてくる

地面には俺のゲロが広がり、、いや、飯も食ってねえからほとんど胃酸か

もういいや、死にたい。あのまま死にたかった。みんなと一緒に死にたかった。


十分いじめ倒して疲れたのか、俺は国の拘置所へと連行された後、牢獄へと収監された。


「お前の部屋はここだ。せいぜい食われねえように頑張れよ」


食われる?獣と同じ部屋か、まあもうなんでもいいや


「誰かいるのか?」


収監されているもう1人にそう聞かれる

目隠しをされているらしく俺のことが見えていないらしい


「おじさん。誰?」

「その声、子供か?年はいくつだ」

「よくわからん。でも多分9くらい」

「9か、、何があったか聞くつもりはないが、色々あったのだろう。」


暗くて俺も相手のことが良く見えない。

すると突然部屋にあったろうそくに明かりがついた

そこにいたのは羽とツノが生えた人間?

顔つきは人間だが、羽とが生えているのをみるに、妖精なのかもしれない。

こんなすぐに人食いそうなほどに怖い妖精いるとは考えられないけど


「そうか、お前はどうしてここに?」


「、、、イ  ルイだ」


「そうかルイ、お前はどうしてここに?」


さっき聞くつもりないとか言ってたような気がするけど


「両親もいない、家もない。じゃあ生きるためには盗まなきゃいけないだろ」


そうか、と頷いてその男は口を閉ざす


「じゃああなたはなんでここへ」


「ジェインだ」


「じゃあジェイン、なんであなたはここに?」


すると数秒の沈黙の後に口を開いたかと思えば


「答えん」


変なやつ



「ところでルイ、女の牢獄の方にいく方法を教えてくれないか」


もしかしたら、こいつ性加害とかで捕まったのかも


「知らん」

「じゃあこの目隠しをとってくれ」

「まあ、そのくらいならいいけど」


俺はそういい、ジェインの元に近づいて目隠しを外した。

するとジェインはあたりをぐるっと見回した後、うんと頷いた

その表情はこわばってままだが、どこか安心したように見えたのは気のせいだろう。


「ここであったのも何かの縁だ。俺と一緒に来い」

「へ?」


俺が何かを言う前にジェインは俺のお腹を抱えて天井をぶち壊し

飛んで牢屋から逃げる。

すごい速度で上昇したため、俺は意識が持っていかれそうになる


「どうだ、空からの眺めは」

「どうって、、」


どうしてだろう、だんだんと心の氷が溶けて行くような


「これからよろしくなルイ」

「これからって、、どこに行くのさ」

「まあ、パッと見えた村にでも行くとするよ。そこで少し休もう」


展開が急すぎて頭が混乱してきた。

こいつは一体何者なんだ。

読んでいただきありがとうございます

もしいいなと思ったら引き続き読んでいただけると幸いです

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