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冬の自動販売機

作者: ぶつだ君 ツナ川雨雪

冬の自動販売機。コーンポタージュ と おしるこ。

うえええ

冬の寒宙。


遠点の下

コーヒーをブラックでキメル。


さて、どうしようか? とりあえず、仕事の段取りでも考えてみるかなあ。

そういえば、一月って、一年の中で一番寒い時期だって言うよなあ。

そんなことを考えながら、

「ああー」

と、声を出してみた。

うわ

「ああー」

なんて言ってるうちに、身体が熱くなってきたぞ。

やっぱり、「ああー」はいいなあ。

こんなに簡単に、気分がよくなるんだから。

そう思って、また声を出してみると……

なんだか、急に眠たくなってきちゃ

「ああー」

は、やっぱり気持ちがいいなあ。

このごろは、ずっと忙しかったし。

「ああー」

寝ちゃおうか。

「ああー」

風邪ひいちゃっても知らないけど……

まあいいか。

「ああー」

「ああー」


くまのぬいぐるみを持った

黒髪の女性が冷徹の目で俺を見ている

「……」

「……」

沈黙が続く 俺は何を喋ればいいのかわからない

「……」

「……」

気まずい空気が流れる 女性は何か言いたげだ だが何も言わない

「……」

「……」

沈黙が続く 彼女は何を言いたいの

「……」

沈黙が続く 彼女は俺のこと嫌いなのかな

「……」

沈黙が続く 彼女が口をひらいた

「……」

沈黙が続く あれっ? 彼女の口元をよく見ると……

ガムテープが貼ってあるではないか! 俺は思わず叫んだ

「んんんんん〜!!(お前、まさか)」

その瞬間、彼女は無表情のまま右手を振り上げ俺の頬を思いっきり叩いた バチンッという大きな音が部屋中に響き渡る そして再び、沈黙が続いた 俺は思った

(あっ、これ絶対夢だ)

俺は自分の部屋のベッドの上で目を

開けたつもり


だった。ガムテープ・・・。


「そういうことか・・・」








「どういうことだ?」

「!?」

声の方を見ると、目の前には、見知らぬ男が立っていた。

「誰だよ!」

「俺は、君たちの世界の神だ」

「神?神ってあの神様??」

「そうだ」

「・・・・・・・」


「ここはどこなんですか?」

「ここか?ここは死後の世界だ」

「死後の世界?」

「そうだ。君は死んだのだ」

「えぇ~!!!」

突然の出来事に僕は驚いた。

「どうして僕が死んだんですか?」

「それは言えないことになっている」

「じゃあ死因だけでも教えてください」

「それもできない決まりになっている」

「えっ!それならどうやってここに来たんですか?」

「それは、ランダムに選ばれたからだ」

「ランダム?」

「ランダムというのは、抽選のようなものだ」

「はぁ・・・」

「つまり君たち人間は・・・」


「神・・・わかんねえ。しぬかよ。・・・こっちはサイキック エアー フォースだ」


「うむ、君たちは死ななければならぬ運命なのだ」

「ちょっと待てよ、俺たちは死ぬために生きてきたんじゃねぇんだよ。俺はこれからやりたいことが山ほどあったんだ」

「そうだろう、しかしこれは決まった事なんだ」

「だからさっきから言ってるだろ、勝手に決めつけるなよ」

「まあまあ落ち着け。もうすでに君の体は火葬されている」

「はっ?・・・俺の体が焼かれてるだと!?」

「そうだ。火葬とは死体を焼くことを言う」

「俺の体、骨になってるのか?」


「もちろんだ」

「嘘だろぉおおお!!!」

「ちなみに君の両親は泣いていたぞ」

「マジかよ。親父も母さんも泣くくらい悲しんでくれたのか・・・」

「ああ」

「俺はもっと生きたかった」


「ああそうだろう・・・」


「いきる」「いきたいんだんだ」


俺・・・僕は・・・

「僕はまだ生きていたい!!!!」

「それが本心か?」

「ああ!」

「ならばもう一度生きるチャンスを与えてやろう」

「本当に!?」

「ただし条件がある」

「なんだ?」

「君が生き返った時、今の記憶は消えてしまう」

「なんだと!?」

「そしてもう一つ、君が生き返った時は、君が望む力を手に入れられる」

「どんな能力でも手に入るのか?」

「ああ」

「・・・わかった」

「では早速行こうか」

「行くってどこにだ?」

「天国に決まっているじゃないか」

「そうか・・・ありがとう」

「いいんだ。これが私の仕事なんだ」

「そっか。じゃあな」

「ああ」

こうして僕の第二の人生が始まった。

僕は目を覚ました。

どうやら転生に成功したらしい。

僕は自分の体を確かめた


「良かった・・・」

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

結局おれの体がない・・・・・・



意味ねえ・・・

「おっ!目覚めたみたいだね」

声のする方を見るとそこには神がいた。

「はい!おはようございます!」

「うん、おはよう。元気が良いな」

「そりゃそうですよ!だって生きてますもん」

「まあそうかwところで名前はなんて言うのかな?」


「うま」




「馬?ウマのほうかな?」

「違います!馬のうまです」

「なるほど、じゃあウマタローだな」

「なんか嫌な感じがしますが、それでいいです」

「よし!じゃあステータスを見せてくれ」

「わかりました」


「栗東トレセンの先生に許可取ってね?」


「はい」

『ステータス』

名前:ウマ太郎

性別:♂(オス)

年齢:15歳

身長:164cm

体重:50kg

性格:臆病

趣味:読書

好物:牛乳

好き(物):友達

嫌い(者):怖い人

「ほーん、なかなか面白いな」

「そうなんですか?」

「ああ、普通はこんなものじゃない。君の場合は特別なんだ」

「えっ?どういうことですか?」

「君は選ばれた人間だからだよ」

「えぇ~!!僕ってそんな凄いんですか?」


「ああ、選ばれし者だ」

「へぇ〜すごいですね〜」

「そういえば君はどんな能力が欲しいんだい?」

「僕は、最強の力がほしいです!」

「最強かぁ・・・難しいけどできると思うよ」

「ほんとうですか!?」

「ああ、私は嘘をつかないからな」

「やったぁああ!!!」

「ただ一つだけ注意して欲しいことがある」

「なんでしょうか?」

「それは、決して人を殺めてはいけないということだ」

「はい。殺しませんよ」

「あと、人の物を盗んではいけないよ」

「わかっていますよ!」

「それと、女風呂に入ってはダメだぞ?」

「入りませんよ!それに僕には好きな人がいますから」

「そうか、なら安心だな」

「はい!それじゃあ行ってきます」

「頑張ってこいよ」

「はい!」

こうして俺は、トレセンに向かった。

「ここがトレセンか・・・」

僕は今、トレセンの前にいる。

目の前に広がる光景を見て僕は思った。

(すげぇ・・・まるで競馬場だな・・・)

そう、ここは

「日本で一番大きなレース場だ」

「うわっ!!」

突然後ろから話しかけられた。

「誰だ!?」

「俺か?俺は桐生院葵だ。よろしくな」

「あなたはここで何をしているのですか?」

「俺か?俺はお前をスカウトするためにここにきたんだよ」

「僕をスカウト?」

「そうだ。俺と一緒に夢を追いかけないか?」

「もしかして、僕がウマ息子だと知ってるんですか?」

「ああもちろんだ」

「どうして分かったの?」

「それは秘密だ」

「そうですか・・じゃあ。おれ。日本ダービーを目指します」

「ダービーか・・・」

「はい。目指せ無敗三冠です!」

「なるほど、そういう目標なのか」

「はい」

「ちなみにその目標はいつまでに達成するんだ?」

「来年の4月までに達成したいと思っています」

「そうか。それまでに怪我をしないように気をつけるんだぞ」

「ありがとうございます」

「ところで、君の両親はどこにいるんだ?」

「今は海外に行っていて居ないんですよ」

「じゃあ今日はこの学園で泊まるのか?」

「いえ、寮があるのでそこで暮らしています」

「そうなのかい。だったらこのあと時間あるかな?」

「ありますけど、どうかしましたか?」

「実はな、理事長と話をしておきたい事があるんだ」

「わかりました。じゃあ一緒に行きましょう」

「助かるよ」

〜移動中〜

「着いたぜ」

「ここが理事長室か・・・」

コンコン

「失礼します」

ガチャ そこには、綺麗な女性がいた。

そして隣には美人の女性が立っていた。

「初めまして。私は秋川やよいと言います。こっちが私の担当トレーナーである、駿川たづなさんです」

「どうも、駿川たづなです。よろしくお願いします」

「はい!こちらこそよろしくおねがいします」

「ところでウマ太郎くんは、なんの用事で来たのかな?」

「僕は、今年トレセンに入学することになりました。なので挨拶をしに来たのです」

「なるほど、わかりました。では早速自己紹介をしてもらいましょうか」

「はい!僕の名前はウマ太郎といいます。趣味は読書です。好きな食べ物は牛乳。嫌いな食べ物はありません」

「ふむ、素晴らしいですね。これからの活躍を期待しております」

「はい!」

「それではもう帰ってもらって結構ですよ」

「分かりました。また明日きますね」

「はい。待っています」

「では失礼しました」

こうして僕は、トレセンを後にした。

「ただいま〜」

「おかえりなさいませ」

「えっと・・・誰ですか?」

「申し遅れました。私、あなたの専属メイドの桜咲麗華です。以後よろしくお願いします」

「あっ、はい」

「それで、あなたはどんな能力を手に入れたのですか?」

「僕は、最強の力が欲しいと言ったら、『神眼』という能力をくれました」

「そうですか。それはなかなか良いものですね」

「そうなんですか?」

「はい。能力は大きく分けて3つありまして、 まず1つ目は、相手のステータスを見ることができる『鑑定眼』

次に2つ目は、相手が嘘をついているかどうか分かる『真偽眼』

最後に、相手の過去を見れる『心眼』があります」

「へぇ〜、そんなに種類があるんだね」

「はい。でもその中でもかなり強い部類に入りますよ」

「えっ!?まじで!!やったぁああ!!」


「あなた・・・本当に最強になりたいのですか?」

「うん!なりたい!!」

「そうですか・・・まあいいでしょ。とりあえず今日は寝てください。明日からトレーニングを始めますから」

「わかったよ。じゃあお休み」

「おやすみなさい」


「さて、あいつの能力がどれほどのものなのか見てみるか・・・」

ーーーーーー ウマ太郎 レベル 1 体力 100/100 攻撃 10 防御 8 魔力 0/0




ああいいなあ。

やっぱり・・・













神様 とか 仏様って・・・



ツナ川雨雪 著 監修 最上段 「クリーチャー」


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