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追悼  作者: アーエル
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第4話


二発の銃声が家族の未来を変えた。

二発の銃弾が「これからも続く」と思っていた未来を奪った。


二発の銃弾が愛しい夫の生命を奪い

二発分の引鉄(ひきがね)が……二人を引き裂いた。



嗚呼、貴方の飛び散る肉片を胸に(いだ)

私は貴方の名を繰り返す。


物言わぬ貴方にすがりつき

貴方の目蓋が開くのを待つ。


でも貴方の目蓋は固く閉じて

貴方のその両目は私を二度と映さない。


貴方の唇から私の名を呼ぶ声が聞こえるのを待っても

貴方の唇は私に愛を囁かない。



私の(とき)

あの瞬間に止まった。



貴方の生命を奪った銃弾は

私の時間(とき)も止めてしまった。



✨✨✨✨✨✨✨✨



【ケネディ大統領暗殺事件】

1発は外れたものの、残り2発は命中したそうです。

奇しくも日本ではじめての衛星中継が暗殺事件の瞬間でした。



突然家族を亡くして、すぐに泣ける人もいますが

放心状態で実感のないまま時間がすぎる人もいます。


私も父を突然亡くしました。

父の死を実感したのは、火葬場で父の棺が火葬炉に入れられて扉を閉められた瞬間。

狂ったように泣きわめきました。



海外では埋葬のため

実感がないまま月日を過ごす人もいるそうです。


家族の死を受け入れることが出来ないまま、40代で認知症になった女性を私は知っています…………


人間の精神(ココロ)は弱く脆いのです。


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