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魔女に捧げる愛の詩

作者: 夢神 蒼茫

七五調の詩文です。


《百合要素アリ》

窓より入る月明り 不安な私を包み込む



静かに開くその扉 きしむ音色に胸跳ねる



あなたの笑みが眩しくて 私は顔を赤らめる



白く輝くその手指てゆび くしの代わりに髪を



腰に回したその腕で 抱き寄せられるこの体



今この時だけ大胆に 小さな胸を押し当てる



思慕に心を燃えさせて 私はそっと目を閉じる



口と口とが触れ合って 舌と舌とが絡み合う



今の今までこのような 口づけなどは覚え無し



愛に溺れしこの身では 支えなしでは生きられぬ



そしてあなたは手を放し 私は後ろに倒れ込む



投げ出されしはこの体 しとねがふわり受け止める



あなたは覆いかぶさって 指が衣服に滑り込む



その手は肌を滑り落ち 裸を知ろうと撫で回す



巧みな手管に抗えず 真弓のように反り返る



あるいは肌を振るわせて 乱れる寝床は波のよう



身じろぐ私に微笑んで 登りて下りる熱い股



はだけた衣服が剝ぎ取られ 心も同じく盗まれた



赤い瞳が見つめるは よがりて狂うこの私



魔女の魔術に捕まって あなたのとりこと成り果てた



気付いた時には日が昇り 小鳥さえずる朝が来た



昇る朝日は輝いて 魔女の瞳を見てるよう



あなたの姿は消え去って さながら夢か幻か



それでも魔女はここにいた 乱れた臥布がその(あかし)



これはそのまま置いておく 体形からだかたちを記憶して 



乱れた御髪おぐしもそのままに 手の感触が消えぬよう



今日は風呂にも入るまい 愛撫の触りが消えぬよう



紅も塗らずにそのままに あの温もりが失せぬよう



部屋の扉も閉めたまま あの思い出が飛ばぬよう



昨夜の思い出この胸に 寝床が私を(いざな)って



横になりては香り行く その残り香が鼻をつく



夢見心地のこの時を ずっと続けと乞い願う



このまま鳥になりまして あなたの側へ飛び立つわ



しかし私は籠の中 羽ばたくことは夢の夢



言い表せず口下手で 思い綴りて筆を取る



そんな私が好きなのは この世に一人あなたです

久々に韻を踏んだ作品を作ってみたのですが、やはり難しいですわ。


韻を踏んだうえで短くまとめ、心の内を表現するのが難解でした。


小説ばかり書いていたんで、たまには変わったことも経験しないとね。


ヾ(*´∀`*)ノ

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