03:復学(内部時間2035年7/19〜7/20)
ここから高校とダンジョンと家を主人公が往復します。
あの後追撃ノ剣を使って色々と実験した。その結果、この追撃ノ剣はかなりやばいと分かった。何がやばいかって? それは・・・
1.剣一本一本の性能がかなり良い。
2.剣は俺の意思でしか追撃を止めない。
3.どこでも召喚できるため、雨のように敵の頭上から降らすことができる。
4.『透明化』で不意打ちができる。
5.壊れない。
この5つのメリットはすごい。・・・だが、当然デメリットもある。それが・・・
1.同時に250本までしか召喚できない。
2.30分までしか召喚維持できない。
このデメリットは致命的だった。1つ目は大丈夫そうだが、2つ目はかなりやばい。例えば、制限時間30分のうち28分を使ったとして、残りの2分では敵は倒せないとする。その場合、時間の延長手段がないので結局敵は倒せなくなる。
だが・・・解消手段があるかもしれないので、俺は再び、スキルを確認した。
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スキル『死神武装』LV11→LV12(所要SP1000)
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP9→1部位につきMP8
武装維持・・・1部位につき秒間MP9→1部位につき秒間MP8
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』『飛翔』
派生スキル『追撃ノ剣』LV1→LV2(所要SP1000)
消費魔力:召喚・・・1本につきMP20→1本につきMP18
召喚維持・・・1本につき秒間MP20→1本につき秒間MP18
召喚範囲:無制限
最大召喚数:0/250→0/255
最大召喚時間:30分→33分
付加能力:『不壊』『死神の加護』『浮遊』『透明化』
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「あったよ、解決策。・・・3分も伸びるのか。すげぇな・・・。」
俺は、スキルレベルを上げまくった。そして『死神武装』をLV20に、『追撃ノ剣』をLV10にした結果・・・
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スキル『死神武装』LV20
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP1
武装維持・・・1部位につき秒間MP1
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』『飛翔』
派生スキル『追撃ノ剣』LV10
消費魔力:召喚・・・1本につきMP2
召喚維持・・・1本につき秒間MP2
召喚範囲:無制限
最大召喚数:0/295
最大召喚時間:57分
付加能力:『不壊』『死神の加護』『浮遊』『透明化』
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残りSP・・・817000
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「正直に言って、強くなりすぎだろ。」
ダンジョン内で独り言が反響する。そして俺は、家に帰った。そしてアクシデントが起こる。
なんとそこには、母の紅葉唯と父の紅葉翔がいたのである。
(どうしたんだろう? ふたりとも、いつもいないのに。)
そんなことを考えていると、母の唯が沈默を破った。
「私がここにいる理由、わかりますね?」
「どうせ、学校の事だろ? 戻らないぞ。」
「戻りなさい。あなたがいないと寂しいと思う友達が、誠にはいないんですか?」
そう言われて思い出す。友達の灰谷涼介とは、もう2ヶ月くらい連絡を取り合っていないことを。そして俺は、決断した。
「・・・分かった、復学するよ。いつからだ?」
そして、母さん(唯のこと)にいつ復学するかを聞いた。母さんが言うには・・・
「明日からです。」
とのことだった。そして夕食、風呂、歯磨きを終えた。そして、久しぶりにスマホから涼介へとメッセージを送った。内容は『約2ヶ月の間、迷惑をかけてごめん。俺、明日復学することになったよ。あ、このことは秘密にしてくれ。』と送ると、一瞬で返事が来た。
『了解。明日楽しみだなぁ〜。』
その言葉で、かなり気が楽になった。
・・・さて、明日が楽しみだ。
・・・
「それじゃあ行って来ま〜す。」
そして俺は、約2ヶ月ぶりの通学路を歩くのであった。