02:C級下位ダンジョンにて・・・(内部時間2035年7/19)
「・・・あれ? なんでここで寝てたんだっけ?」
そして俺が、頭パンパンになってとりあえずふて寝したことを思い出す。ステータスを確認して、それが全て現実ということが分かった。今は7月21日の7時15分・・・
「・・・ご飯食べるか。」
とりあえず、俺は冷蔵庫に入れていたコンビニ弁当を取り出し、10分で平らげた。そして・・・
「LV100になったから、C級下位のダンジョンに挑戦してみるか。」
そう、ダンジョンには攻略推奨レベルが存在する。F級、E級最下位、下位、上位、最上位・・・とランクアップしていき、攻略推奨レベルもLV1、10、20、30、40・・・と上がっていく。そしてC級下位の攻略推奨レベルは100。なので、そこに行くことにした。
「・・・ここから1番近いC級下位のダンジョンは・・・歩いて10分のところにあるのか。」
そこは、かなり強い魔物が出ると噂のC級下位のうちの上位に位置するところだった。それは、当時の俺は知らなかった。
・・・
「ここが、C級下位のダンジョンか・・・。とりあえず中に入るか。」
そして中に入る。中は薄暗い洞窟のような(実際、洞窟なのだろう)場所だった。そして、魔力に余裕があるのを思い出す。
「・・・『死神武装:展開』からの・・・『死神魔法:迷宮刈り』」
俺は武装を展開する。MPにはかなり余裕があるのを確認し、『死神魔法』を使った。今回使った魔法、『迷宮刈り』は、最大MPの1%を使用してダンジョン内のすべての魔物を殲滅する。そして、殲滅後に魔物の遺品を『死神魔法:死神収納』に入れる。その後、魔物を全て元に戻す。全てということは、すなわちまた経験値が手に入るようになる。これを50回くらい繰り返した。するとボスも倒していたようで・・・
『レベルが400上がりました。C級ダンジョン・下位の攻略を50回確認しました。攻略報酬、攻略者のレベルを合計で+500されます。・・・紅葉誠のレベルが1000になったのを確認しました。システム外スキル『スキルルーレット』を発動します。・・・成功を確認しました。スキル『早熟LV1』を9回取得しました。『早熟LV1』は、『早熟LV10』に強化されました。』
「・・・え、えげつねぇ・・・す、『ステータス』」
俺はステータスを開いたが、見て後悔した。それが・・・
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紅葉誠 LV1000(所要経験値0/100000)
HP:50000/4550000
MP:50000/4550000
攻撃力:12740000
耐久力:9100000
精神力:10920000
速 度:18200000
知 性:2502500
幸 運:4095000
ユニークスキル:死神武装LV10 死神魔法 魔法相殺 早熟LV10
スキル:魔力増加LV10 身体強化LV10 体術LV10 斬撃耐性 打撃耐性 状態異常耐性
システム外スキル:スキルルーレット
SP:900000
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この馬鹿げた数値だからであった。これは流石に俺には荷が重い。
「人外に成長するラノベの主人公たちの気持ちが、今ならわかるような気がする。だってステータス7桁だよ? 世界に20人もいないはずのSランク解放者の証だよ? やばくない!? いや・・・落ち着こう。スキルレベルを上げよう。」
深呼吸して、心を落ち着かせる。そして、とりあえずスキルレベルを上げることにした。
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スキル『死神武装』LV10→LV11(所要SP1000)
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP10→1部位につきMP9
武装維持・・・1部位につき秒間MP10→1部位につき秒間MP9
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』『飛翔』
派生スキル『????』
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「スキルレベルアップするか。」
『スキル『死神武装』がLV11になりました。派生スキル『追撃ノ剣』LV1を取得しました。』
「? 追撃ノ剣?」
俺は追撃ノ剣が気になったので、調べてみた。すると・・・
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スキル『死神武装』LV11
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP9
武装維持・・・1部位につき秒間MP9
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』『飛翔』
派生スキル『追撃ノ剣』LV1
消費魔力:召喚・・・一本につきMP20
召喚維持・・・一本につき秒間MP20
召喚範囲:無制限
最大召喚数:0/250
最大召喚時間:30分
付加能力:『不壊』『死神の加護』『浮遊』『透明化』
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くっそ強い派生スキルだった・・・