01:プロローグ(内部時間2035年7/18)
俺は紅葉誠、高校を二年目で中退した17歳だ。そして高校中退後に、とある職業に就職した。
その職業を言うには、今の世界情勢を知る必要がある。
・・・
今から一年前、2034年7月20日。世界中で空が灰色になった。そしてその一時間後、突如として世界中のありとあらゆる場所が揺れ、ダンジョンと呼ばれる構造物や、ステータス、魔物が出現し、大混乱に陥った。
そんな中、混乱から目覚めた人々がステータスを駆使して魔物と戦い、他の人々を混乱から覚ました。そしてそれから一年が経過し、今、俺は魔物の蔓延る今の地球を平和にするための組織、『解放者ギルド』に加入して『解放者』になっている。だが、俺には才能がなかった。けれど今日まで頑張ってきた。だが・・・
「はぁ・・・『ステータス』」
俺はその時、家に居たけど、暇だったのでステータスを確認していた。
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紅葉誠 LV95(所要経験値3750/9500)
HP:47500/47500
MP:47500/47500
攻撃力:133000 耐久力:95000
精神力:114000 速 度:190000
知 性:26125 幸 運:42750
ユニークスキル:死神武装LV9 死神魔法
スキル:魔力増加LV10 身体強化LV10 体術LV10 斬撃耐性 打撃耐性 状態異常耐性
SP:500
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俺には、ユニークスキルはあった。ステータスパラメータも軒並み高い。だがスキルが少なく、取得するにも常人の十倍のSPが必要だった。
「ダンジョン行くか。どうせ、今日で解放者辞める積もりだし。」
そして、解放者として最後のダンジョン攻略をしに行った。だが俺の『解放者』ライフは、そう簡単に終わるものではなかった・・・
・・・
「ハァ!」
ズシャ・・・ドゴンッ・・・
俺は、さっきまでC級最下位ダンジョンの攻略をしていた。
『C級ダンジョン・最下位の攻略を確認しました。攻略報酬、攻略者のレベルを+4します。』
「よしっ。これで道中の敵で、レベルが1上がったからLV100だな。・・・最後に死神武装のレベル上げるか。」
そう思い、ステータスを開こうとした瞬間、突如アナウンスが聞こえた。
『紅葉誠のレベルが100になったのを確認しました。システム外スキル『スキルルーレット』を発動します。・・・成功を確認しました。ユニークスキル『魔法相殺』『早熟LV1』を獲得しました。』
「!?・・・何だ!?・・・落ち着こう。とりあえず・・・『ステータス』」
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紅葉誠 LV100(所要経験値0/10000)
HP:47500/50000
MP:43800/50000
攻撃力:140000 耐久力:100000
精神力:120000 速 度:200000
知 性:27500 幸 運:45000
ユニークスキル:死神武装LV9 死神魔法 魔法相殺 早熟LV1
スキル:魔力増加LV10 身体強化LV10 体術LV10 斬撃耐性 打撃耐性 状態異常耐性
システム外スキル:スキルルーレット
SP:1000
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「・・・異常事態だな。だが、とりあえず『死神武装』のレベルを上げよう。」
俺は、C級最下位ダンジョンから、家に直行して『死神武装』のスキルレベルアップの項目を見ていた。
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スキル『死神武装』LV9→LV10(所要SP:1000)
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP100→???
武装維持・・・1部位につき秒間MP100→???
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』
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そして俺は、困惑しつつもスキルレベルを上げた。困惑していたのは、通常の内容では「???」なんて付かないからだ。
『スキル『死神武装』がLV10になりました。消費魔力が変更されました。付加能力『飛翔』が追加されました。』
「ようやくここまできたのか・・・。辞めたいと思わなくなってきたな。んじゃあ確認しよ、う・・・!?」
俺は、スキルを確認して絶句した。なんとそこには、驚きの内容が書かれていた。
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スキル『死神武装』LV10
消費魔力:武装展開・・・1部位につきMP10
武装維持・・・1部位につき秒間MP10
付加能力:『不壊』『死神の加護』『変形』『飛翔』
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すごいことになっていた。なんと、消費魔力が十分の一になっていたのである。これには絶句するしかなかった。だが、ここまでの情報が多すぎて、俺は頭痛を感じていた。
「もう頭がパンパンだし・・・寝るか。」
結局俺は、自棄になってふて寝した。
新作です。よろしくお願いします。