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8話

月曜日。



学校の為2人を迎えに行くとそこには変わり果てた2人の姿があった。

すぐにサツを呼んだ。

前、会った刑事さんにも連絡を。

数10分もしたら、ぞろぞろとサツ達が部屋へ入っていた。

修司は、首に傷があり手には包丁が握られていた。

愛美は、風呂場で手首を切り死んだ。

サツは、自殺と判断したが、私と刑事さんは納得がいかない。遅れて、彰も来て驚いていた。自殺をする理由なんか分からない。今日は、学校を休み、彰と刑事さんと私の部屋で話した。涙は、何故か出なかった。だそうとしても、出なかった。自分自身、これで2度目でとっくに涙は捨てた。彰も同じだ。枯れるほどないたから。



「彰達は、何か知らないか?」



「知ってたら、もう言ってる」



「私も。最近売春行為も辞めたし、恨まれることはしてないよ」



「危ない奴か゛客だったとかは?」



「うーん・・・・」



一生懸命考えたが、客の話なんかしたことなんかない。



「分からないな・・・・」



「もしかしたらだけど、俺の親父かもしれない」



「本当か!?」



「あぁ」



忘れていた。彰の親父は愛美の客だった。



「もしかして、愛美が刑事さんが話した事言っちゃったのかも」



「有り得るな・・・」



「でも、どうするの?今回の事は自殺って判断したし、どうする事も出来ないよ」



「そうだな、いっその事雑誌社に言って記事にしてもらったらいいんじゃね?」



「でも、学生の話なんか聞いてくれる人なんていないよ?」



「知り合いにいるから、大丈夫」



「そうなのか・・・、だが彰も辛い思いをするぞ?」



「いいんだ、戸籍を抜いたから俺にとってはただのオヤジだから」



「そこまで、したのか」



「あぁ」



1時間後、刑事さんが帰り、2人っきりになった。話すことなく、気晴らしにショッピングセンターに行き、衝動買いをした。



「彰、大丈夫?」



「あぁ、昨日の客から200万ぐらい貰ったから欲しいの買え」



「彰は、欲しいものないの?」



「明の心が欲しい・・・」



「バーカ、何言ってんの?」


「俺は、真面目だ。後、彼女とは別れた」



「そうなんだ・・・。別にいいけど、私はヒロ以外愛さない。誓ったから。好き以上はないから」



「分かってる。好きになってくれるだけで俺は救われるから」



「そっか、ありがと」



私は、彰に悪いことをしている。現実的には、もっと可愛い子だって、沢山いる。それなのに、こんな私を選んでくれた。感謝でいっぱいだった。私は、夢を見ているのかな。ヒロ以外の人に優しくされたのは初めてだった・・・・。







ヒロ・・・



私、まだヒロの事が好きだよ?



ずーっと愛してる。言っただろ?私は、お前のものだって。だから、ヒロは幸せになって下さい。私は、汚れてしまい、傷だらけの私を忘れて下さい。そして、生まれ変わって、もう1度綺麗な身体に触れて下さい。もう1度愛してると言って下さい。もう1度、もう1度だけ・・・・・


「明はとても綺麗で、俺のものだ。ずーっと離さない」



と言って下さい。



私は、ヒロがいないと、死んでしまいそうなのです。誰かの肌に触れていないと、ヒロの事を忘れられないのです。だから、生まれ変わったら私と結婚して死ぬまで一緒にいて下さい。

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