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真似

作者: 藍理

人は人の真似をしたがる。

例えば、今はやりの服とか、とあるモデルさんが着ていた服を何処かの誰かが真似して着てみて、いつしかそれが連鎖していきはやる。真似し真似され、真似し。


こんな例は、沢山ある。ありふれて居る。

と、僕は思う。


でも、それって本当の君なのかな。

オリジナルは、どこへ行ってしまったのかな。


確かに、真似をすることも大切だとは思う。

例えば、小さな子供が自分の親の真似をするような、野球をやって居る少年がプロ野球選手に憧れ、真似をするように、これらは必要なことばかり。


ただ、僕はそこからが大事だと思う。

真似して取得した技を、自分のものに、オリジナルのものに変化させることが大事だと思うんだ。

僕は、絵を描くことが大の得意だ。

絵に関しては、負けたくない。そんな気持ちでポスターや日常で描いてる時なんかは思う。

真似をしなかったら、今の絵はもちろんない。それこそ、小さい頃は、病弱で漫画が友達みたいな感じだった僕は、一人部屋の中で漫画家さんの絵をひたすら真似して描いて居た。

しかし、ふと思ったんだ。

ある日、自分の絵をみて「つまらない」って思った。ただ真似をしてるだけで、なんのひねりもない。自分の絵ってなんなんだろう。どれが正しい僕の絵なんだろう。

そこから、僕は僕の絵を探し始めた。真似して得た技術を、自分なりの描き方に変化させ駆使する。それができるようになってから、達成感が出てきた。楽しい。


でも、まだまだ足りなくて同じ作業を繰り返す。

皆をギャフンと言わせられるような、そんな僕の絵を届けたい。


真似して終わりじゃなくて、それを自分自身のものに変えて駆使して。

じゃないと君は、誰かの二次創作になってしまうよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても大切な言葉が凝縮されていました。 [一言] 必要な真似とそうではない真似。真似をして、そこから自分を広げる。これですよね。これが創作かなぁと思うです。
[良い点] 藍理さん、「真似」を読みました。僕も藍理さんの考え方に同感、賛成です!本当にその通りだと思う。藍理さんの真っ直ぐな気持ちが伝わってきて、凄く良かったし、嬉しかったです!藍理さん、僕は純粋な…
[良い点] 藍理さん、こんばんは!なかなか自分の芯を持っていて格好いいなぁと思いながら読んでいました。「守破離」の概念に似ていますよね。ある程度まで真似たら自分の型を作っていく。そうしないと面白くない…
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