エピソード 4
男はあわてて娘の腕を引き抱き寄せた。男は抱き寄せた娘に静かな怒りをたてた。娘は今の状況が理解できず、その場にうずくまった。男はそんな娘を見て、少しため息を吐きこう言った。
「まず状況から説明すると、なかなか会社に来ないお前を皆心配している。それで俺も気になるからきた。」
家にいる理由を説明した、娘は顔を少しあげ、
「あ、、す、すみません。」
しかしその一言をいい
「そ、、その来てもらってなんですが、、でって行ってください‼」と言い顔を腕の中に沈めた。男はため息をつき
「嫌だ。俺はお前が会社に来ないと困る。あんなにド真面目に働いていたやつが来ないと俺の仕事への意欲がなくなる。俺はお前が真面目過ぎるから、まぁ俺も仕事するかって言うノリで仕事をしていたのに休むと俺も仕事をする気がなくなるだろ」男の傲慢さに娘は唖然としていた。
そんな娘に男は気にもせず問た
「なぜ、死のうとした」男の質問に娘は答えず、外からは楽しそうな子供たちの声が微かに聞こえた。
男は少しいため息を吐き言った
「母親が亡くなったからか」男の言葉に娘は体をビクリと震わせた。そんな娘をみて男は図星と思ったのか、娘になぜ母が亡くなったのか問た。
長い沈黙が続いた、部屋の針時計の音がカチカチと沈黙を埋め尽くす、子供の声は遊び場所を変えたのか聞こえなくなっていた、娘はゆっくりと口を開き答えた
「い、、家に帰ると母が倒れていて、、い、急いで病院に運んでもらったけど、、大きなガンが見つかって、よ、余命が、あと3日持つかわからないって、言われて、そ、それで母は死にました。」男は娘の答えにそうかと言った。が、娘の少しおかしい様子に気づいのか様子を伺うようにして
「本当にガンでなくなったのか?」という男の問いに娘は嘘がばれた子供のようにビクビクしていた。
不定期の記載です。
下手くそですが暖かい目で読んで頂いたら幸いですm(_ _)m