とある乙女ゲーム開始前日
地の文ゼロ会話文オンリーです。
よくある俺様、メガネ、チャラ男、寡黙、ライバルの
5人の会話
「…あーあ、取り敢えずこんなとこか?」
「そうですね、後は明日になってみないとどうとも言えませんから」
「予定通りなら朝一の中庭の桜の木の下だっけ?」
「そのはずよ、で、俺様会長に「早く会場へ行け」って言われるの」
「行きたくねぇー、ってか、こんだけ転生者いるんならほぼほぼヒロインも転生者なんじゃねえの? 逆ハー狙いの女だったとしたらマジ勘弁なんだけど」
「それを確認する為の『出会いイベント』だろう?」
「そうそう、会長なんか注意するだけなんだから可愛いもんじゃん、僕なんてナンパしなきゃいけないんだよ?これまでとキャラ違うとか騒がれる事考えたらホント憂鬱」
「デフォルト名は「春野美愛」新入生に名前がある事は確認済みです、普通に行動すれば『迷って受け付けもせずに中庭へ行く』などという事は出来ないルート取りを設定してありますし」
「まあ、わかりやすい転生者かどうかの最初の『篩』ね」
「一番理想的なのは俺たちのように「別にさしてゲームに興味もないのに転生した」組であることだな」
「一番最悪なのは記憶のないヒロインで、貴方達4人が篭絡されてヒロインを取り合った挙句仕事を放り出すパターンね」
「やめてくれ、縁起でもない」
「姉に無理やりやらされたゲームに転生した時はホント誰得と思ったけど」
「俺はやってねえ、妹に散々話して聞かされただけだ」
「俺は従姉妹からステレオで聞かされた」
「私なんて恋人ですよ、デートの時間削ってゲームされた挙句話して聞かされたんです、まあ似たような境遇の人間がこれだけいたとわかって少し救われましたが」
「まあ副会長が一番不憫な気がするけど、私も友達に無理やりやらされたクチだから女から男へだけじゃないとわかって欲しいわね」
「同情されると余計虚しくなるので止めて下さい」
「じゃあ予定通り明日は私と副会長で入学式の当日分の準備は進めておくから、書記と会計は表門と裏門を監視してヒロインが入ってきたら会長に連絡。 連絡後もう一人に声をかけて入学式の準備に加わって頂戴。 ヒロインの言動に関しては式の後、この生徒会室に集合後話し合いってことでいいかしら? あと、明日ここに弟も連れて来るから、ヒロインと同じクラスだし、これから一年はヒロインのメイン監視役はあの子が一番自然だもの」
「おう」
「ええ」
「うん」
「ああ」
「合言葉は」
「「「「「乙女ゲームなんてクソ喰らえ」」」」」
「じゃあまた明日」
俺様と寡黙の書き分けがわかりにくくてすみません
寡黙とチャラがどっちが書記でどっちが会計か書いてませんが、今回どっちでも大勢に影響なかったので、まあどちらでも好きな方で。
ライバルの生徒会の役職は深く考えてません。庶務とか書記2人にするとか?
まあこちらも大勢に影響ないと思います。