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1話

開いた貴方はもう本当に勇者です!!

読んでいただけたら嬉しいです!(≧∇≦)

「〜♪」


見知らぬ誰かの生首を、真上に投げる。

紅い血液が円を描いた。そのまま、ボトッという風に落ちる。鼻にツンとくる死臭があたしは嫌いなので、鉄仮面のなかで顔をしかめた。


「そうね…」


今度はにっこり笑った。


「グロテスクというのは、極めれば芸術になる。そして…あなた達は美しい、とても美しい芸術品よ…」


もう、話せない、聞く事もできない、幾つもの肉の塊に、あたしは囁き続ける。


「そこまでだ!闇の幽霊(ダークファントム)!」


後ろからうるさいのがやってきた。警官隊だ。

「やっぱ、きちゃうか。」

無駄に大人数で来た、警官隊を束ねる感じのあたしと同い年|(つまり15歳位)の男子は片手にメガホンを持って、ギュインとかハウリングさせながら吠えている。


「うるさいなあ、せっかくの芸術鑑賞会が台無し。」


ムカついたので、念動力(サイコキネシス)で警官隊に攻撃を仕掛けた。そして当然のごとく吹っ飛ぶ。まあ威力は抑えてあるから死にはしないだろう。

「じゃーね。アホな警官隊諸君」

血で闇の幽霊(ダークファントム)と書いて、その場を立ち去った。



あたしはいろいろな意味で、特別な学校に通っている。その名も

大日本帝国流刑学園。

未成年の殺人鬼や、猟奇殺人犯。強盗犯に、暗殺者…そういう子供達が入学させられる。いわば、収容施設の学校だ。

あたしは、小さい頃に人を殺した。記憶はないが、母親と父親が、この学校の卒業生で、代々国に殺し屋として子供を派遣する家系らしい。

まあ、はっきり言ってどうでもいい(・・・・・・)家のしきたりとか面倒だし、なんとなく言われるままに動いて来たけど、つまらなくなってきたし。

「『幽霊(ファントム)』、どうしたの?元気ないよ?」

「ああ、なんでもないよ。『不死鳥(フェニックス)』」

あたし達は、この学校に入学する時に、自分についての記憶を消される。家族の顔は覚えているけど、名前だとか、思い出なんかは消されて、新しい記憶で生まれてくる。

みんな、それでせいせいして暮らしてるけどね。

「不死鳥は何?今日は授業ないんじゃないの?あたしはこないだ仕事で外に出たからだけど…」

「そんなん決まってるじゃん!幽霊に会いに来たのよん!んー♪」

「顔を近づけないでよ。GLじゃあるまいし。」

腕力で不死鳥をどかすと、すかさず新しい話題をぶっこんでくる。

「ところでさあ、幽霊(ファントム)今日転校生くるって知ってた?」

教室は無駄に広いので、駄弁っていても気づかれない。骸骨みたいな科学教師が方式かなんかを適当に論じている。

「珍しいね。ここんとこ犯罪者は出てなかったと思うけど、ていうか不死鳥(フェニックス)はどこでそういう情報をしいれてくる訳?」

「乙女のひ、み、つ♡」

可愛らしいポーズをとり、笑顔で流す。

「でも、犯罪者じゃないらしいよ?警視総監の息子みたいな事言ってた。」

「警視総監ねぇ…あたし面識あるんだよね。あっちはあたしの顔もしらないんだけど。」

昨日の夜、警官隊を引き連れて来たのが警視総監の息子である。あたしもあっちの顔は特にしらないし、仕事の時は人格が切り替わるから(、、、、、、、)特に知らない。頭の中で、声がした。

『あいつ、案外イケメンよ?一度見たことあるもの。」

「そうなんだ、『死神』」

死神はあたしの仕事の時の人格で、殺人に快楽を覚えた猟奇殺人犯。小さい頃に人を殺したのもこっちの人格。別に言い訳じゃないし、罪悪感も無い。

「死神?、死神はあった事あるの?」

不死鳥がキラキラしてはなしていると、

「なにをやっているんだ?」

「あ、『水魔(ウィンディーネ)』」

「ハロー、ウィンちゃん♡」

「ウィンちゃんってなんだ。気色悪い」

この学校は基本的に洋服は自由なのだが、あたしと不死鳥はなんとなくシャツ+ワンピース+ネクタイの制服を着ている。

それにたいして水魔はパーカーにジーパンという完全なる私服で、しかもフードを目深まで下げている+腰に銃をさしていたりするので、校舎内ではこれ以上ない位の怪しさだった。ちなみに水魔は女子だ。

「転校生なら明後日来るそうだ。あともう授業終わってる。」

気づけば、みんな寮に帰る所だった。あたしと不死鳥と水魔は同室なので一緒に帰る事になった。



◆ ◆ ◆ ◆

部屋はかなり簡素な作りで、かなり狭い。

「だーかーらー、悪気はなかったんだってばぁ。信じてよー!」

「否、信じる事は到底できんな。悪気が無かったなら何故幽霊をあんな奴に会わせたんだ。一度死んで仏になれ。馬鹿者が。」

…事は30分程前に遡る。

「…すまんが意味がわからない。」

「何度でも言う。君に一目惚れしました。」

そう。あたしは見知らぬ男子に告白とやらをされた。

「はあ!?おまっ何言って…もがっ!?」

ちなみにこれは水魔。最後のは不死鳥に口を塞がれた奴だ。

そしてあたしの目の前でほざいているのは先ほど話題になった警視総監の息子だ。少し浮いた雰囲気の金髪碧眼の男子だった。「もでる」とやらになれそうなルックスだった。

「あたしなんかに言うより、『孔雀(くじゃく)』とかの方がいいと思う。」

孔雀は学園の中で一番美人な女の子だ。

「僕は君がいいんだ」

「いや、だから…」

しつこいな。

「そうだ!交際したかったら俺を通せ!むがもが!」

水魔は父親か?という疑問を持ったあたしは悪くない。


ここまで読んでいただけて本当に感激ですっ

続編も、よろしくお願いしまーす!

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