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千剣の勇者  作者: 白湯結
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魔剣オルナ

どうも結です

誤字脱字が多いことで私の中で有名です


捨てゼリフを吐いて、高揚した気分のまま意識が薄れる。強い光、いや、強い白色に視界を奪われる。目を開けていられず、立っているのかもわからない。

それらが次第に弱まっていき、いつもとかわらない状況に戻る。

意識が飛ぶものだと思って覚悟していたが、そんなことはなかった。いや、自分できがついていないだけかもしれないが。


目の前に広がる景色は草木が生い茂り、木漏れ日も少ない。空気が湿り、かび臭く、木にはコケがついている。深い森の中だと一瞬で判断できるほどそこは作為の無い自然の中だった。


(聞こえるか、トウヤ)


神が俺の頭の中に直接声を響かせてくる。どうにもなれない感覚だ。


(仕方が無い、慣れろ)


思考を読まれている。それに日本語がずいぶん流暢になっている。やはり神ともなると学習も早いのか。


(違うな、逆だ。お前にチカラを与えるといったろう。これがその一つだ。この世界の言葉にお前を無意識的に適合させた)


そんなことができるのか。つまり知らない間に他の言語を取得してしまったわけだ。ずいぶんと便利な能力だ。


(それも少し違う。適合させた、つまりお前は日本語だとおもっていてもそれは日本語じゃない。お前はもう日本語は使えない)


「何っ!」


それは驚く、日本語が使えないはずがない。現に今使っている。いや、それも無意識下に塗り替えられてしまったのだろう。あの世界を捨てたとはいえ、母国語を使えなくなってしまうのは少しばかり寂しかった。


(それよりお前に与えた力の説明に入りたい)


あぁ、いいとも。こうなってしまってはなるようにしかならない。


(まずお前の手のひらにある紋様、それは私との契約をあらわすものだ。それがある限り神である私と対話することができる。後そこから私に武器を送れる。)


武器……伝説の武器、そういえばそんな事もいっていたな。1000個だったか集めなければならないのだった。


(そうだ、伝説の武器を1000個集める。正確にはこの世界に入り込んでしまった別世界の秘宝だ)


別世界の秘宝?すこし待て、整理させてくれ。俺は伝説の武器、つまり別世界の秘宝を1000個集める為にここにきて、この紋様でお前にそれを送ったり会話したりするということでいいか?


(それでいい)


わからないことだらけだ。俺は高い樹木を見上げ、うっすらはいる木漏れ日に幻想的な美しさを感じて、ため息をついた。


(他にも色々説明せねばならないが、とりあえず今はそこを離れろ、危険だ)


危険なのだそうだ。たしかに幻想的ではあるがちょっと危なそうな雰囲気だ。猛獣などが出てきたら早くも第二の人生が幕を閉じてしまう。俺はとりあえず駆け足で森の奥なのか出口なのかわからないが、とりあえず前に進む。


(そうだ、そのまま前にいけ、そうすれば洞窟がある。そこに最初の伝説の武器がある)


なんと早くもその洞窟に最初の武器があるらしい、この調子でいけば1000個などあっという間……ではないはずだ。きっと最初だから武器の近くに生き返らせてくれたのだ。

なんてことを考えているとすぐに洞窟にたどり着く。30mも移動してないのではないだろうか、本当に近くに生き返らせてくれた。俺は洞窟に入ろうとしたが、明かりがないのでためらう。


(どうした、早くいけ)


「いや、明かりがほしいんだが」


率直な意見だ。明かりがないとその伝説の武器が探せないしなにより足元などが危険だ。


(お前は身を危険にさらさないで伝説の武器を取れるとおもっているのか?伝説の武器だ、そんなに甘くは無い)


それはそうなんだが、もう少しなんとかならないのだろうか。魔法とかつかえたらいいのに。魔法、魔法。


「そうだ、魔法はつかえないのか?」


(お前が期待しているようなものは使えない。それは魔術だ。魔法と魔術の違いは今度教える。いいから早くいけ、オークの餌になりたいか)


使えないのか、異世界に転移する小説などを呼んだことがあるが、皆総じてチートな能力や魔法を十全に振るっていた。どうやら俺にはそういうものは少ないらしい。あとオークとは豚人間とか猪人間みたいなものだろうか。


(そうだ、猪人間だ。その洞窟にある伝説の武器をとらねば食われてしまいだ。近くに2、3頭いるぞ)


その言葉を聞いてからの行動は早かった。暗いが全く見えないほどではない。そもそもそれほど大きくも深くもなさそうだ。1分ほどで目的のものにたどり着いた。


それは地面に深々と突き刺さった全体的に黒い印象を受ける剣だった。青いつばつかをのぞけば黒で統一され、装飾もほとんどない。ただ明らかになんらかの力を感じる。存在感が並のそれではなく、まるでこの洞窟……いや、小さいから洞穴か。とにかくこの洞穴を埋め尽くすほどの存在感である。


(怖気づいたか、それが伝説の武器の一つ、魔剣オルナだ)


「魔剣……オルナ」


ゆっくりとそれに近づき、左手で柄を握る。その瞬間あふれでるような力が全身を駆け巡る。はなしそうになる左手を右手を押さえ、一揆に地面から引き抜く。


その黒い刀身は地面にささっていたとはおもえないほど汚れが少ない。自分ではありあまる大きな力が身体をめぐる。それにも次第になれてくる。


(その魔剣も、お前を認めたようだな。それが模造品レプリカだとはいえ、やはりお前には才がある)


才があるとほめられたことはうれしいが、これが模造品とはいっていどういうことなのだろうか?こんなあきらかに普通ではない得物のどこが模造品レプリカというのか。


(それもそのうち説明する。そんなことより来るぞ、気をつけろ)


もともと暗い洞穴がさらに暗くなる。入り口を見ると、オークが2、3匹ならんでいた。

俺はオルナを強く握り締めた。



魔剣オルナ フォウォレの王テトラの剣。マグ・トゥレドの戦いにおいて、トゥアタ・デー・ダナンの戦士オグマが手に入れたとされる剣


超簡単に説明しました

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