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絶対叶わないよね!?この恋!  作者: 氷ノ 光莉
1/1

奇跡の部活

ハッピーエンドってなんなんだろう。

暖かい春風が桜の花びらを散らす。



私、月乃 七星

桜木中学の新中学一年生。

恋はしたいけどまだまだ夢のうち。

好きな人はいるけど、相手がイケメンの爽やか系男子で………。

全然私と釣り合わない。

入学したばっかりで、写真部に入りたいなぁーって思ってるんだー。

写真とか撮るの好きだからこうゆうのもできたらいいなーと思ってねー。

そういえば部活って毎日だったような。

やったー

楽しみだなー

部活入れるといいけど。



キーンコーンカーンコーン

いよいよ部活を決めるとき!

写真部はとても人気があった。

三人しか入れないのに、

「じゅ、十ニ人も……!?」

思わず声をもらしてしまう。

うわー

これはジャンケンになりそうな気がする。

「「「「「「「「「「「「最初はグー、ジャンケン……ポン!!!!」」」」」」」」」」」」

全員の声が揃う。

みんなでやったから、もちろんあいこ。

「あ、あのぉ、そ、その、えっと、ふ、ニ人くらいでやった方が、い、いいんじゃない、かな。」

と、おどおどした可愛い愛原 菜々ちゃんって言う子がが言った。

「たしかにその方がいいわね。」

そう、クールな雪山 皐月ちゃんが言った。

「じゃあそーしよっか!」

とおかっぱの日野 由羅ちゃんが言った。

「うん!そうしよう!」

と元気なかわいい、二つ結びの鈴木 麗美ちゃんが言った。

勝てる、かな…

いや、負ける確率の方が当然高いでしょ!

期待しないでおこう。

「「最初はグー、ジャンケン、ポン!」」

…………。

ま、負けた……。

最初っから負けてる。

そうしてすべてのジャンケンが終わった。

決まったのは、皐月ちゃん、そして由羅ちゃん、麗美ちゃんが決まった。

残念……。

空いてるのは料理部(二人)、テニス部(三人)サッカー部(三人)が空っぽ。

卓球部、茶道部があと一人。

うーん

この中だと料理部がいいよね。

私料理も好きだし…。

幸い料理部を希望した人は二人だけだった。

私と愛原 菜々ちゃんだった。



いよいよ部活!

家庭科室のあたりを見渡して、胸がドキドキした。

だって、だって、だって!私が密かに好きな、高梨 潤先輩がいるんだもん!!!

こんな、こんな奇跡ある!?

やったーやったーやったーやったーやったー

心の中で叫び続ける。

ぐーぜん高梨先輩と同じ部活だなんて!!!ほんっと奇跡!!!!!!!!

いぇーい

今日はラッキーだ!

でも、でも、私の恋、叶わないかも………………。

だって、女子が家庭科室の外に大勢いる。

ううっ

そりゃモテるよね。

優しいうえに料理得意っぽいし、最高のイケメン!

高梨先輩、彼女とかいるのかな。

いないといいな。

ブンブンブンッ

私は頭を横に振る

こんなこと考えてる場合じゃない。

もうすぐ始まるんだから。



「それでは、料理部を始めまーす。最初は自己紹介からしてください。では、一年生の一組から」

と、先生が言うと、はいっとみんなが立った。

「わ、私は、愛原 菜々、と、い、言います。一年一組です。よ、よろしくお願いします」

と少し顔を赤くして言った。

次、私だ。

「私の名前は月乃 七星と言います。一年一組です。よろしくお願いします。」

よし!上手に言えた!

「アタシは、青木 莉愛と言います!一年二組です!よろしくお願いしま〜す!」

可愛い……子が言った。

「あたしは、浜崎 莉緒だ!一年二組だからよろしくな!」

え……。

く、口が悪い…。

でも美人。

まあそれぞれの個性があるし、莉緒ちゃんがそれでいいならいいけど。

っていうかここまで女子続くってすごいよね?

男子、二、三年生に固まってるのかな?

「ウチは二年一組の新井 紅葉と言います。よろしければ仲良くして下さい。」

関西人!

関西弁久しぶりに聞いた。

「俺は二年一組の垣原 健吾です。よろしくお願いします。」

男子きた

しかもクールでイケメン!

垣原先輩かー。

覚えとこう。

「わたくし、二年二組の夢咲 心愛、といいますわ。よろしくですわ。」

な、なんかすごい…。

最後に「わ」がついてる

「わたしはぁ、二年二組のぉ、杉原 雪っ言いますぅ。よろしくお願いしますぅ」

となんか眠そうな子が言った。

次は、えっと…

あ!高梨先輩だ!

「僕の名前は高梨 潤と言います。三年一組です。料理部の部長です。よろしくお願いします。」

と言うと、ニコッと笑った。

カッコいい………。

笑顔が可愛い

ドキドキが止まらない。

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ・・・

見惚れていたら次の自己紹介が始まっていた。「オレは明月 翼って言います。三年二組です。よろしくお願いします。」

と明るい性格っぽい先輩が言った。

「わたしはー、草野 真子でーす。三年二組でーす。よろしくお願いしまーす。」

と草野先輩が言った。

「ボクは犬井 和人ですっ。三年一組です。よろしくお願いしまぁす。」

とかわいい系男子の先輩が言った。


「よし!じゃあ続きは部長の高梨にやってもらおうか」

と先生が言う。

「はい!」

と高梨先輩が立った。

「ここからは、部長の僕が仕切りたいと思います!

今日は親睦を深めるためにいろいろな人と話してみてください。」

親睦を深めるって……。

まあいいけど。

「あ、あのぉ、お、同じ、クラス、だよね?」

ん?と後ろを振り返ると同じクラスの愛原 菜々ちゃんが立っていた。

「あっ、うん、そうだよね!よろしくね!な、菜々ちゃん。」

「あっ、そのえっと、べつに、よ、呼び捨てとか、あだ名とかで呼んでも、い、いい、よ?」

「そうなの?じゃあ、菜々!」

と言ったら菜々はニコッと笑った。

「じゃあさ、私の事も呼び捨てでいいよ!」

と言ったら、菜々は「ハッ」とした表情になった。

「あ、あの、私、どうしても、あだ名で呼べなくて…、ごめんね」

あ、そうだったんだ

「いいよ、全然!私もなんかごめんね!」

とあわてて言った。

「な、七星ちゃんは悪く、な、ないよ」

………………………………………………………………。

沈黙が続く。


「もぉしもぉーし。聞こえてますかぁ?」

と後ろから声がした。

振り返ると、えーっと、あっ、そうだ、二年二組の杉原 雪先輩だ!

「はいっ!」

思わず張り切って言っちゃった。

「あっ!じゃあ私、も、もう行くね。じゃあね、な、七星ちゃん」

と菜々が言った。

「わたしはぁ、自己紹介した通りぃ、雪でぇす。ふわぁ。よろしくねぇ。えぇーっとぉ、七星ちゃん…七星…なほ……なほりん!だよねぇ?」

と杉原先輩は欠伸しながら言った。

なほりんって………。

「は、はい、そうです。よろしくお願いします。」

と言ったら杉原先輩は行ってしまった。


「あのぉ、七星ちゃんやよね?さっきもゆうたけど、新井 紅葉です。よろしくね。」

紅葉さん!

「はいっ!私は、月乃 七星です!よろしくお願いします」

とはっきり言った

「ねぇーもみたぁん、わたしにもぉあだ名つけてよぉ〜」

あ、杉原先輩

「あぁ、なほりん、ねぇなほりん、ふわぁ。もみたんねぇ、わたしはぁあだ名付けてあげたのにぃ、わたしにつけてくれないんだよぉ、ひどくなぁい?ふわぁ」

欠伸しながら言われても………。

「ひどないよ。」

「ひどいよぉ!だって、だって、だってぇ、ふわぁ。わたしはぁ、もみたんにぃ、『もみたん』ってつけてあげたんだからぁ、ふわあぁぁ、わたしにもぉ、つけてもらわないとねぇ?」

「嫌や。っていうか『もみたん』ってなんなん?もっとマシなあだ名なかったんか?」

「これが一番いいあだ名だよぉ?『もみたん』って可愛いじゃぁん。おねがぁい、私にも付けてよぉ」

「そんなねだらんといて、付けたないねん」

「えぇー、嫌だ!付けてよぉ〜」

「ねぇ、七星ちゃんは、どう思う?」

と紅葉先輩が聞いてきた。

「なほりん、あだ名付けてあげるべきだよねぇ」

私を巻き込まないでいただきたたい。

「え、えーっと」

二人はまじまじとこちらを見ている。

ど、どうしよう………。

「あっ!ごめんな、七星ちゃん、困ってしまうよな。ええよもう行って、迷惑かけてごめんな」

と紅葉先輩が言ってくれた。

た、助かった

「ありがとうございます」

と私は紅葉先輩達から離れていく。


誰かがこっちに向かってくる。

あ、あの可愛い子、あ、そうだ、青木 莉愛ちゃんだ。

「ねーねー、七星ちゃんよろしくっ!同じ学年だから仲良くしてねっ!っていうか仲良くして下さい!」

あー、やっぱかわいいなぁ。

「こ、こちらこそっ!仲良くして下さいっ!」

と言ったら「へへへ」と笑っていた。

「じゃあねっ」

と言ったら莉愛ちゃんは向こうに行った。


「おい!聞いてるか!さっきから呼んでんだけど!?」

後ろを向くと、浜崎 莉緒ちゃんがいて、思わず、

「ひょえ!?」

と情け無い声を出してしまった。

「ひょえとはなんだ!ひょえとは!」

「あぁ、ご、ごめんね。びっくりしちゃって………。」

まだ心臓がドクドク鳴ってる。

「さっきから呼んでただろ!無視する方が悪い!」

「別に無視したわけじゃないよ。気づかなかっただけなの!ごめんね」

「まあ、わざとじゃないなら許してやる。ところで、名前なんだったか?な、な、ななみ?」

『な』しか合ってない。

「七星だよ。月乃 七星!よろしくね。莉緒ちゃん。」

「ああ!よろしくな!なほ!」

と相変わらずの言葉遣いで言っていた。

「なあ、えっーと、り、り、りこ!しらねぇ?」

「え?りこ?そんな人料理部にいたっけ?」

「え?あっ、『り』がつくやつ!一年で!」

一年生で『り』がつく名前の子………。

私、菜々、莉緒ちゃん……そうだ!莉愛ちゃんだ!

「あぁ、莉愛ちゃんだよ」

「そうだそうだ!りあだ!」

「莉愛ちゃんなら、そこで紅葉先輩達と話してるよ」

「ありがとな!なほ!」

と言ったら、「りあ〜!」と言って莉愛ちゃんのところに行った。


高梨先輩と話したい………。

でも勇気無い…。

あー

でもー

と頭を抱えて悩んでいたら、誰かに、  

「あのー、月乃 七星ちゃん?」

と話しかけられた。

そこには、明月先輩が立っていた。

「はいっ!そうです!よろしくお願いします!えっと、明月先輩!」

とカタコトで言ったらふふっと笑った。

「よろしく。七星ちゃん」

男子に話しかけられたの初めてだ。

「もう、部長の高梨と話した?」

「えっ?あ、いえ!」

「そうなの?じゃあ、高梨がさ他に自己紹介してない人探してたから、呼んでいい?かな」

おお〜

大っチャーンス!!!

「は、はい!もちろんですっ」

「ありがとう」

イェーイ

やった!

嬉しいー!

明月先輩が、「おーい、高梨!まだの人見つけたぞぉー!」と言っている

でかしましたよ!明月先輩!

と心の中で言って、心の中で笑ってる。

「分かった分かったってば………。」

あっ

高梨先輩来た。

「そ、その、月乃 七星です。よろしくお願いします!!」

頑張って言ったら、

「うん。よろしく。高梨 潤です。」

「あの、月乃さんは料理、好き?」

「えっ?あ、はいっ。料理、好きです!」

「僕も好き。料理部に入ってくれてありがとう」

「いえいえ!」

………。

話題が見つからない…。

せっかくのチャンスなのに。

「え、えっと、じゃあ僕もう行くね」

「え、あ、はい」

………。

行っちゃった。

せっかくのチャンスだったのに………。

ああー

何してんだろう私。


「ねーねー。聞いてる?おーい。もしもし?あれ?この人、意識あんの?………ダメだ、おーい誰かこの人保険室連れてってー」

………………。

はっ

“無”になってた。

「あっ。意識あった。やっぱ大丈夫ー」

え?

だーれ????

えっ?

いや、私今……。

えっ?

ちょっと待って、頭の中整理しよ

高梨先輩と話してて、行っちゃって、落ち込んでて、“無”になってて、ってことは?

もしかして、無視しちゃってた!?

あー

悪いことしちゃった

「ごっ、ごめんなさいっ!ボッーっとしちゃってて」

「うん、大丈夫」

「あ、あのぉ、失礼ですか、だ、誰?ですか?」

と言ったらぷくっとほっぺたを膨らまして、

「もおー、忘れるなんてひどいなあ。さっき自己紹介した通り、犬井 和人だよー。全く。」

「あ、ああ!すいません!私、月乃 七星です!よろしくお願いします。」

「うん。よろしくね!」

とふふっと笑って莉愛ちゃんのところに「ねーねー」と言って行った。


ここまで読んでくださってありがとうございました!!

まだまだ全然素人なのでこれから頑張ろうと思います!

応援してられたら嬉しいです。

次回もぜひ読んでください!

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