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リベルズ:8  作者: 夜ノ彗
問題児たち
3/16

殺しの天才

その暗殺対象は雨の降る真夜中に400m離れたビルの屋上にいる僕に向かって手を振った。


僕は割と裕福な家庭に生まれたこと以外は普通の子供だった。両親は人気のある政治家だったためか他派閥から嫌われていた。そのせいか僕が10歳になった頃殺し屋が送られてきた。


「俺はどうなってもいい。だから妻と子供だけは見逃してくれ、頼む」

「あぁダメだな。俺はお前ら夫婦を殺せと言われているんだ、子供は殺さないがお前らは殺すいいな?」

「そんな......」

「わかったわ。子供は殺さないで」

僕は怯える父と堂々とした母の後ろ姿を兄と隙間から見ていた。

男は瞬きする間に父の後ろに周り喉を裂いた。そして、立て続けに母も殺された。

すると兄がどこからか包丁を持ってきていた。

「お前は逃げて生き延びろよ。う、うわぁぁっ!」

雄叫びを上げて男に立ち向かった兄はすごくかっこよかった。しかし男はそれを上回るほど綺麗な動きで兄を避け殺した。

「バ、ルドゥル......に、逃げ......ろっ」

「チッ見られてたか。悪りぃな坊主サヨナラだ」

男はこちらにゆっくりと向かってきた。僕を殺すきだ。軽い身のこなしで背後に回ろうとしてきたので、僕は男の真似をして避けようとした。死んだと思った。だが、僕は生きていた。

「おいおい、嘘だろ?お前まさか俺の真似をしたんじゃ無いだろうな?」

「はい!ぼ、僕を弟子にしてくださいっ!」

男は少し考えてから「お前には素質がある」と言って承諾してくれた。


「お前本当にすごいな。なんで1度見ただけで俺の技を再現できる。はぁ、俺の10数年はなんだったんだよ」

あまりの学習能力の高さに男は少し落ち込んでいた。そして僕はどんどん才能を伸ばしていった。

「お前は普段から足音しないし存在感も薄いから俺みたいに堂々と殺すんじゃなくてバレずに殺す暗殺者になったらどうだ?」

僕は師匠から掛けられた言葉で暗殺者を目指すことにした。

僕が18歳になりそれなりに稼げるようになった頃、師匠が38歳で亡くなった。頼れる師匠はもういないがもう1人でも生きていける。

そんな僕が1人での生活を始め少し経ったある日、仕事を終え、アメリカからドイツに帰国した僕がホテルで寛いでいると、一通の手紙が届いた。差出人は不明だ。

その手紙はというと、

〜この写真の男を殺してほしい。場所はブレーメンのアルクト広場近くの......〜

という内容だった。仕事モードに切り替え、男の情報を探る。

「あれー?この男どこかで見た様な気がするんだけどな。気のせいかな?......ふーん、情報はなしかぁきついな。依頼人もわからないし。」

情報が一切無い暗殺は初めてだったので不安になっていた。

「あれ?ブレーメンってどこだ?」

この手紙に書かれた唯一のヒントそれは、ブレーメンだ。2179年現在ドイツにブレーメンは存在しない、大規模な核攻撃により各国主要都市の殆どが壊滅し、国名はそのままでも地名が変更されたケースが多かった。その改変が行われたのは22世紀初頭のため最近生まれたばかりの彼にとっては馴染みのない名前だ。つまり、依頼主は戦前の人物という可能性が高くなる。冷凍保存のことは口止めされ政府も情報を開示しなかったためバルドゥルには幽霊からの手紙としか考えられなくなり、さらに不安が募ってしまった。

「そろそろ時間か」

手紙に書いてあった男が戻る時間が近づいてきたので狙撃ポイントへ向かった。そこは、男が滞在しているホテルから400m離れたビルの屋上だ。

スコープを覗き、対象が現れるのを待つ。彼は後ろで自分の方を向くドローンに気がつかなかった。普段の彼ならあり得ないことだ、しかし、今の彼は精神状態が不安定でとても周りのことに気が向かなかった。

「バイバイ」

男が部屋にパソコンを見ながら入ってきたので、早速引き金に指をかけ、弾を打とうとした瞬間、スコープに写る男がこちらを向き笑顔で手を振った。そして、画面を見ながら左に逸れた。

今まで暗殺だけでなく他の仕事も失敗したことのなかった僕はとても悔しかった。この程度で僕の心は折れかけていた。無意識のうちに装填しようとしていた手を止め空を見上げる。するとそこにはドローンが飛んでいた。反射的にそれを撃ち落とし拾い上げるとメッセージが仕込まれていた。


〜俺と仕事をしないか?いい返事を待ってる〜


裏を見ると住所が書いてあった。そこは先ほど自分が打った部屋だった。


「よぉはじめましてだな」

扉を開けると年が少し上くらいの男がいた。その男の顔を間近で見て僕は思い出した。

「あっ、あなたはあの時の」

「え?知り合いだっけ?」

僕は男にアメリカで倒れてるあなたを病院まで運んだと伝えた。

「本当か?ありがとうな。まさか仲間にしようとしていたやつに助けられていたなんてな。すごい偶然だ」

「それで、仕事ってなんですか?」

彼は仕事の内容について話しはじめた。裏社会を裏から潰す、おもしろそう、素直にそう思った。

「僕、それやるよ」

「本当か?よかった、断られるんじゃ無いかと心配してたんだよ」

他のメンバーはいないらしい。何故8人なのかを聞くと彼は暗くなり昔のチームの人数だと言った。何かが引っ掛かった。

「裏社会への反逆って本当なの?」

たとえ違っても僕はやるよと伝えると。

「そうか、ありがとな。実はな......」

話を書き終える頃には男は涙目になっていた。

「そんなことがあったんだね。じゃあ頑張ろう」

僕がいうと男は何度も「ありがとう」と言った。

それから計画について話し合った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

       計画  No.2

1、互いの名前は明かさず数字で呼ぶ。


0.バルドゥル・エーベルヴァイン 

他メンバーには存在を明かさない

1.ゲイル・A・ケイト リーダー

2.未決定

3.未決定

4.未決定

5.未決定

6.未決定

7.未決定


メンバー候補  10名

•ワン・シャンメイ 中国巨大裏組織幹部

•キャロル・ギブソン ヒットマン 元医者

•モーリー・トーマス ハッカー

•ケント・タケスエ  MVS所属

•エミール・ジン   乗り物のプロ

•アラディブ・メヘラ 若手実業家

•マーク・N・モラレズ カナダ陸軍所属

•ピーター・コールソン ペンタゴン長官事務局長

•マイルズ・タナトス  元空軍エースパイロット

•ナターシャ・メルニク スパイ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「じゃあまずはイギリスの奴らからスカウトするか、断られた場合はどうする?」

「うーん、他に喋られると面倒だから僕が消すよ」

「じゃあそういうことで頼む」

こうしてメンバーを集めの旅が始まった。

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