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「なぁ、本当に大丈夫なのかい?」
「ああ」
『配置についた』
『あたしも準備OKや』
「わかった、やれ」
閃光弾の爆撃と同時に0がガラスを割った。
『え?今誰がガラスを?』
「俺だよ」
『貴方のわけないじゃない!』
「後にしてくれ」
6に感づかれたか。言い訳でも考えておくか
「行ってくる」
ウイングスーツを着用した1はヘリから飛び出し、ビルへ向かって滑空する。窓が割れている場所は2m×2mしか無いが十分だ。
風を利用しそのまま侵入することに成功した。
「入ったぞ」
『あんた何者よ』
中央にある管理室に入る。幸い誰もいないようだ。USBを挿入するとシステムダウンの準備が始まった。
「推定残り時間30秒............3.2.1、やれ」
合流まで特にすることも無いのでデータを奪っておくことにした。
ビルの1階から10階までは非戦闘員が多く、そうでない者も銃器を所持していなかったので難なく制圧した。
「幹部は殺さず拘束する。わかってるな。特に5!殺すなよ」
「あ〜ん?なんで俺に言うんだよ!」
「あんたが毎回毎回無策で飛び込むからでしょ」
「なんだとぉ?」
「うるせぇ。さっさと行くぞ」
11階からは銃を所持している人が増えてきだのだが、5の愛銃であるMK社のDTY860を乱射するので大したことがなかった。
幹部連中を見つけるのに手間取るかと思われたが偶然完全防音の部屋で会議中だったため、簡単に拘束することができた。
「幹部は何人だっけ?」
「首領合わせてく13人よ。この中にはいないから探しましょ」
「お、前らこんなことしてタダで済むと思うなよ」
幹部たちから武器や拘束を解くのに使えそうなものを全て没収し、トイレの個室に1人づつ監禁した。
「さ、行くぞ」
20階の会議室を押さえたので次は36階にある武器庫を目指す。もう上階の人間には侵入者が来たことが伝わってるかもしれないので、武器庫を抑える意味がない可能性が高い。
34階までは順調だった。35階で問題が起きた。誰かに5が狙撃されたのだ。ビルの方角は1が侵入した所で、現在いるところから普段なら丸見えの位置だ。しかし、システムダウンし、全窓がブラインドモードになってる今場所がわかるはずがない。しかも着弾したのは膝の裏、大口径の炸裂弾に撃ち抜かれた5の右脚の膝から下がなくなった。
「おい、1!まずいことになった。5の右足が吹っ飛んだ。スナイパーだ」
『方向は?』
「お前が侵入するときに居た方向だ」
『わかった。確認してみる。サーマルスコープをつけてるかもしれないから急いで隠れてくれ』
『1、本当のことを話してちょうだい。あなたなんじゃないの?』
『何を言ってるんだ、さっきも言ったろ俺じゃないって』
窓の破壊をどのようにしたのかを知らない3人には何を言っているのか分からなかった。
武器庫は諦め、反対側へ向かう。右足の無い5を連れながらなので今敵と遭遇したらひとたまりもないだろう。
「侵入者だ!」
「くそっ!痛えなぁ!」
3も左肩を撃たれ5に肩を貸しながら交戦することも難しくなってしまった。
「しょうがない、0いけるか?」
『もう僕を出すことになっちゃうなんてね』
『2、3、5もう大丈夫だ。隠れてろ』
「信じていいんだな!?」
『ああ、頼む』
刹那、目の前の人間の頭が爆ぜた。次々と奥のフロアにいた人も頭をなくし倒れていった。
『僕は0、最初のメンバーだ』
架空の会社の架空の銃ですのでお気になさらず




