死に損ない
別で書いてるやつがメインなのでアクセス数見てちょくちょく投稿していきたいと思います
2058年2月18日俺の住んでいる州にも核爆弾が落とされた......世界の殆どが焦土と化し、人口増加による資源不足から巻き起こった第3次世界大戦は実質終結を迎えることになる。
「おい!急げシェルターに入れ!もう閉じるぞ!」
核シェルターの管理会社の男達が叫んだ。俺は母さんと共にシェルターへ逃げ込んだ。
轟音、地面が揺れた......
見慣れない空間......8歳の俺はここが何なのかわからないことに対し好奇心と恐怖心で心が埋め尽くされた。
周りの大人達が専用の服に着替え、箱の中に入っていった。箱に人が入ると蓋が閉まっていき、それと同時に煙が出ていた。
後から聞いた話では冷却ポッドの優先使用権を買っていたらしく割と早くに呼ばれた。
服を渡されたのでそれに着替える。職員に連れ添われ箱の中に入れられる、母さんはもう入ってしまったみたいだ。怖い、何が起きるんだと考えているうちに泣いていた。
「大丈夫だよ。すぐにお母さんと会わせてあげるからね」
男がそう言ったので少し安心した......蓋が閉まる、涙が出てきた......次に煙、寒い、ものすごく寒い、意識がだんだんと遠のいていった......
プシュー、何やら音がする......もう終わったのだろうか、しかし、まだ少し寒い......ウィンと蓋が静かに開いた。先ほどまでいた男とは違う人に付き添われ箱を出て部屋に行った。
「あっ!ゲイルっ!良かったぁ」
母さんが泣きながら抱きついてくる。俺も安心して泣いた。職員からのアナウンスが部屋にきた。
母と共にシェルターの外に出る。
「ん?母さんここはどこ?」
確か俺はニューヨークのタイムズスクエアのシェルターに入ったはずだが、見慣れた大きなビルやたくさんのディスプレイの姿はなく。テレビで見た、スラムの様な場所が広がっていた。
母さんは俺に言った。
「戦争があったでしょ?私たちがここに逃げてきた時に大きな爆弾が落ちてきて街がなくなっちゃったの。
それと、母さんも信じられないんだけどね、今は2134年らしいのよ」
2134年?何でだ?2058年じゃないのか?すると、母さんが冷凍保存されてたんだよと言ったが、まだ8歳になったばかりの俺には理解ができなかった。
スラムと化したニューヨークに住み始めて約1ヶ月が経った。近くに学校ができたので、俺はそこに通うことになった。
「じゃあ母さん行ってきまーす!」
「ゲイルー気をつけて行くのよー」
「わかってるって!」
前は裕福な方だったのでこの生活に慣れなるのには時間がかかったが慣れてしまえば楽しい生活だった。
学校でたくさん友達ができるといいな、そう思いながら歩いていた。
カチリという音と共に首筋にひんやりとした筒が当てられた。銃だ、俺が逃げようとすると、
「おい、坊主、騒ぐんじゃねぇぞ。叫んだり逃げようとしたら殺すからな。」
俺は脅され動きを止めた。車から別の男が出てきた。
俺はその男に手足を縛られ車に乗せられた。
どうやら俺は誘拐されてしまった様だ。
怖い。左右には強面の屈強な男が座っている。
怖い。もう母さんには会えないのだろうか。
怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い
気がつくと俺は声を全く出さずに大量の涙を流していた。
どれほどの時間が経ったのだろうか、泣いている間に寝てしまっていた様だ。車が止まった。
「降りろ、今日からここがお前の家だ」
男が指を指した方向を見ると大きな建物があった。周りが森だったこともあり不思議な感じがした。
建物の中に入れられ、部屋に押し込まれる。誘拐されたというのに俺は妙に落ち着いていた。
「お前も誘拐されたのか?」
振り向くと同い年くらいの少年が5人いた。彼らは親切にいろいろなことを教えてくれた。
この場所では殺しや盗みの仕方など犯罪の訓練をさせられるらしい。時々危険な任務に出されることもある。たまに俺の様に新入りが入ってくる。幼少の頃から銃の扱いなどに慣れさせ、犯罪はいいことだと教育される。使えないと判断されたらその場で処刑されてしまうのでみんな必死に訓練をしているらしい。
彼らの世話は元々ここで孤児院の院長をやっていた神父がしている。俺が話を聞いて1番驚いたのは食事だ。
復興が進んでいるとはいえまだ戦争前の様な食事は少ない時代なのに、毎日3食豪華な料理が出てくる。
更には任務に成功すると給料も払われるらしい。月に一度見張り付きだが街へ出て十に過ごすことができる。意味がわからなかった誘拐した目的が犯罪に使うのなら最低限の食事や無償労働でいいと思ったからだ。俺が同じ立場だったらそうする。
ここのボスは誰かと聞いてみても誰も顔も名前も知っている人はいなかった。
12年後、兄弟の様に育った俺たちは20歳になった。残念なことに大人になれたのは俺含め8人だけだった。
1番多い時には16人ほどいたのだが5年前に立て続けに仲間が戦死したら処刑されていった。
今日も任務に向かう。今日はボスが敵対している組織の幹部を殺してこいとのことだった。
「幹部は5人......か早い者勝ちだな」
「そうだな」
当初は躊躇していた殺しが当たり前になっていた。
建物に屋根から侵入した。そして、幹部を探し始める。しかし、何かがおかしい、誰も敵の姿が見当たらないのだ。
「うーん、全員散開し捜索を開始」
「「「OK」」」
リーダーのルーカスが命令を出す。俺は左側担当だ。
「おーい誰かいるかー?」
叫んだ声が響く。5分後メンバー達にボスから直々に連絡があった。初めて声を聞いた。年齢はわからないけど太っていそうな声だった。
「実はお前らが到着する前に交渉が成立した。よっておまえらを解雇する。消えろ」
突然言い渡された解雇、それと同時にピッピッピと電子音が響き始める。
「まずい!逃げろっ!」
誰かが、いや、全員が言った。だが、間に合うはずがなく建物の中が爆発した。
俺はガラスの破片を体中に喰らい、壁に叩きつけられ失神してしまった。
誤字脱字、矛盾点等ありましたら教えていただけるとありがたいです。




