表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/138

76鱗目:二日目!龍娘!

後書きにてお知らせがあります。

宜しければ目を通して頂くと助かります。

「んんぅ…………んー…………後5分……」


 お、寝てる寝てる……それじゃあ………………


 カンカンカン!


「起きろー!」


「うわぁああぁぁ?!なっなにっ!?なんなんっ?!」


「朝だよー!起きてー!」


 充分に日も登り明るくなってきた朝の7時、胸の所ににゃんこうのパッチワークが施された青いエプロンを着た僕はフライパンをお玉で打ち鳴らしていた。


 ーーーーーーーーーーーーーーーー


「いやぁーびっくりしたで。ほんま、冗談抜きで」


「ごめんねとらちゃん。なかなか起きないからつい……」


 とらちゃんには悪かったけど……アレ、隆継の漫画で見てから1回やってみたかったんだよね〜!

 思ったよりもうるさかったけど一応少し煩い程度に力加減はしたし、大丈夫だよね?


「夕ご飯はとらちゃんが好きなの作ってあげるから、ね?」


「仕方ないなぁ、そこまで言うなら許すに決まっとるやん!というわけで唐揚げよろしく!」


「はいはい。それじゃあ丹精込めて作んなきゃね」


 朝ご飯を終え、僕達は雑談をしながらもそれぞれ片付けや勉強の準備に取り掛かっていた。

 そして僕達はそんな今朝の事を話しながら、カチャカチャと皿洗いをしていた。


「いよっしゃ!午前中で宿題終わらせるでー!」


「ふふっ、その調子その調子。さてもうお皿も洗いおわるしー──────────」


「鈴ちゃーん」


 ん?この声、というか呼び方はちー姉ちゃんか。お弁当は作ってあげてるし……何か用かな?


「なーにー?」


「まだアレ残ってるー?」


「あー、アレねー。確かアレはー……」


 昨日食べた時に袋の半分くらい残ってたから〜……


「後多分10個くらいかな?追加頼んでていい?」


「もとよりそのつもりで聞いたから任せといて、それじゃあ行ってくるねー」


「ん、行ってらっしゃーい。今日も頑張ってね!」


「うん!頑張ってくる!いってきまーす!」


 ピッピッと手に着いた水を飛ばしてタオルで手を拭いた僕は、そう言って今日も今日とて日医会の本部へと出勤するちー姉ちゃんを送り出す。


 僕のせいとはいえちー姉ちゃんが休日に日医会に出ないといけないのは申し訳ないなぁ…………いや、申し訳ないじゃなくて、ここはありがとうって思うべきだな。


「いつもありがとうございます……」


「千紗さんも大変やけど、こんなに感謝されてるなら働いてるかいがあるってもんやろうなぁ」


「う、うるさいなぁもー……ほら、皿洗い終わったしもう勉強始めるよ」


「はーい。所ですずやん」


「まだ何か?」


「さっき千紗さんがアレって言ってたけど、アレってなんなん?」


「おっといけない忘れてた、ありがとうとらちゃん。それでアレって言うのはねぇー……」


 とらちゃんにアレが何かを聞かれ、僕は忘れかけていたアレをついでに見せてあげようといつも置いてある場所から袋を取り出す。


「アレって言うのはこれの事だよー」


「これって……水晶?」


「そそ、天然の水晶ー。美味しそうでしょ」


「うん、とっても綺麗で──────ん?美味しそう?」


「棚から出したし今日の分は食べちゃおう、頂きまーす」


「えっ、ちょっ、すずやんっ?!」


 お、今日のはいつものより歯ごたえがある。

 そんでもって味わいはクリーミーで後を引かないあっさりとした甘さと共にすーっと鼻を抜ける清涼感が─────


「すずやんな、なにっ!何食べてっ!食べたぁ!?」


 うおぉ……びっくりしたぁ。というかなんかとらちゃんすっごい驚いてるんだけど……


「とらちゃんも食べる?」


「食べる?じゃなーい!」


 ごっくんと口の中にある水晶を飲み込んだ僕は、とらちゃんが何故こんなに驚いてるのかが分からず、少しの間首を傾げていた。

 そして一連の自分の行動を思い返し、何にとらちゃんが驚いたのかをようやく理解した僕は、プチパニックになっていたとらちゃんを約30分かけて納得させたのだった。


 それにしても気付かない内に水晶食べる事が普通になってたとは…………流石に人としてやばい気がする。

 いや厳密にはもう人では無いけどさ…………とりあえず────


「今度1回自分の認識を見直そう」


「ん、すずやんなんか言った?」


「ううん!なんでもないよ!さっ、座敷に行って勉強始めるよー」


「はーい」


 僕は1度今の自分自身の認識を見直すと心のメモに書き、とらちゃんと一緒に皆のいる座敷へと向かうのだった。


「それじゃあねぇ……」


 不安だなぁ…………


「最低でも常識とか倫理的なものは守ったまともなのにしろよ?」


「もちろんや!というわけで3番が2番に1分間こちょこちょ!さぁ誰が2番と3番かなー?」


「僕1番ー」


「鈴が1番でアタシが4番だから……」


「ということは1分間の間、3番の俺が隆継をこちょこちょするのか」


「なるほどなぁー……って誰得だよっ!やるなら鈴香とサナでやるのがお決まりだろ!?」


 とりあえずそんなお決まりは滅んでしまえ。


 何とか課題も終わり、お昼ご飯を済ませた午後、ビシッとそう隆継がツッコんだ意味もなく、隆継は1分間の間むーさんにこちょこちょされたのだった。


「いやぁー、最高に面白かったで!」


「うんうん!あんな隆継まず見れないもん!」


「本当、凄く面白い物を見せて貰ったわ」


「「いっそ殺してくれ…………」」


 笑顔でそういう僕達の前で、こちょこちょし合っていた男2人はガクリと床に手を付き、頭をタレ下げてそう言うのだった。

 何故そんな事になっているのかと言うと、僕達はとらちゃんが提案してきた王様ゲームとやらをやってみる事になり……


「こうなってるって訳だね」


「ん?すずやんどうかしたん?」


「んーん、なんでもないよ」


「そか、それじゃあ次行ってみよーう!」


 「「おー!」」


「お前ら他人事だと思いやがって…………」


 だって他人事だもーん。

 さてさて、今回は何が出るかなーっと。


「せーのっ」


 「「「「「王様だーれだっ!」」」」」


 掛け声に合わせてそう言いながらとらちゃんの持った棒を引き抜いた僕達は、自分の引いた棒が王様を示す先が赤色に塗られた棒かどうかを確認する。

 そして棒に赤色があったのは────────


「俺だ!いよっしゃあ!」


 おぉー、隆継が王様か。

 くじ運がない隆継にしては珍しい。ここで今年の運を使い切ってないといいんだけど。


「うげっ、たかくんかぁ」


「うげってなんだよ、うげって……それと鈴香もなんか失礼な事考えてないか?」


「ソンナコトナイヨ」


「とりあえずどんな命令出すんだ?お前も虎白レベルでバカやらかすから微妙に怖いんだが」


「さりげなく酷いな龍清………そうだなぁ…それじゃあ次のお題が終わるまで1番が3番に抱きつくで」


 そんな隆継の命令を聞き、皆が手元の棒へと目を落とす。


「あー……ウチ2番やったー」


 なんだかとらちゃん少し残念そう?


 とらちゃんの声のトーンにそんな事を思いつつ、僕も持っている棒へと目を落とすと、その棒に書いてあった番号は────────


「アタシが1番ね、んで虎白ちゃんが2だからー……」


「………………僕…………です……3番……………うぅぅ…」


「あらあら♪それじゃあ鈴、命令、だからね?」


「うぅぅぅ…………!恨むぞ隆継ぅ……!」


 よりにもよってさーちゃんに抱きつかれる事になるなんてぇ……!


「はっはっはっ、これは王様ゲームという名のクジだからな。仕方ない仕方ない」


 僕がそう言うと隆継はニヤニヤとした顔でそう言いいながら、早くやれとでも言うように手をぱちぱちと叩いてくる。


「さて、それじゃあゆっくり進めましょっ♪」


「うぅぅぅ……むずむずするぅ…………」


「抱きつくの尻尾なんやね……」


「尻尾なんだな……」


 うん、分かってた。どうせ抱きついてくるのは尻尾だと思ってた、うん。というか本当にむずむずするから勘弁して欲しいっ!


「ははは、とりあえずもうそろそろお昼だしかれこれ1時間くらいこれやってるから、次で最後にしようか」


「やね」「だな」


「えー」


「さーちゃんは黙ってて」


 尻尾に抱きついているさーちゃんと尻尾に抱きつかれてる僕を見てむーさんがそう言うと、それにとらちゃんと隆継が賛成したかのように頷く。

 そして──────────


 「「「「「王様だーれだっ!」」」」」


「僕だ!」


 やったぁ!最後の最後で王様なれた!


「お、鈴香が最後の王様か」


「さてどんな命令が来るのかしら」


「地味にすずやん王様初めてやからどんな命令でもいいでー!」


「さ、天霧さん遠慮なく言ってね」


「それじゃあねぇ……」


 皆にそう言われ、僕は一瞬何をするか考えた後……


「また皆でお泊まりしようね!」


 僕はそう言ったのだった。

 この後「それはもちろん」と言われ改めて命令する事になった僕が、少し顔を赤くしながら皆にマッサージをお願いしたのはまた別のお話。

 そしてその後、僕達は暫くの間各々自由に過ごそうと言う事になり、僕は庭の池で飼っているお祭りで取ってきた亀のかーくんの餌やりをする事にした。


「ほーらかーくん餌だぞーたんとおたべー」


 よしよし、今日も美味しそうに食べてるね。元気そうでなによりだけど……必死に食べてるの可愛いなぁ。


「んー?なんだー?僕と遊びたいのかー?うりうりー」


「あら鈴、餌やりしてたの?」


「おー!かーくん夏祭りぶりに見た。元気そうにしとるやん」


「うん、かーくん可愛いでしょー。ほーらかーくん涼しいかー?今日は甲羅干しにはぴったりないい天気だけど、熱中症にならないようにするんだぞー」


「なんだかあれやね。なんか凄いしっくりくるというか、ほんわかするというか」


「それは分かるわ、鈴と小さい動物があーやってるのを見るとほわわーってなるのよねー」


 その謎のしっくり感はきっとかーくんが可愛いからに違いない、それにしても本当にかーくんは可愛いなぁー……


「もしかしてすずやんって動物の言葉が解ったり?」


「いやいや、流石にわかんないよ。でもそうだなぁ……どんな気分かはなんとなーく分からなくもない…………かな?」


「へー、それまたなんとファンタジーなって言いたいけど……鈴自体がファンタジーみたいなものだし、鈴自身なんか意外な事ができるわよね」


 僕はさーちゃんにそう言われアハハハハと苦い笑顔を浮かべつつ、餌のササミをはむはむしているかーくんをじーっと見つめる。

 するとなんだか幸せそうな、ほわほわーっとした雰囲気を僕はかーくんから感じ、僕までほわほわーっとした気持ちになる。


「かーくんがカラスに食べられたり行方不明にならないように気をつけなきゃね」


「ねー、一応かーくんの住処の所にネット張ってるけど気をつけなきゃ」


 池全部を自由に泳げるようになるにはもうちょっと大きくならないとね。


「そういやすずやん。そのお箸って最初のお弁当の時に使ってたガラスのお箸?」


「ん?あぁこれかー、そうだよー。わざわざ買ったお箸汚すのもアレだし、かーくんに餌あげる時にいつも作ってるんだー」


「あっ、鈴それは──────」


 水晶作る練習にもなるしねー。


「へー、いいねかーくん専用のお箸作って貰えてー…………ん?作る?」


「あっ」


 にまーっとした顔でかーくんの甘噛みを堪能していた僕は、とらちゃんが言葉に引っかかった所でやってしまったといわんばかりにピキッと表情を固まらせてしまう。


「そういやすずやんの家の食器もやけにガラス製品多かったし………それによーく見ればすずやんの翼爪とか角と質感も似てる……………」


 まっ、まずった!これはやってしまった!ど、どうしよう……今からなんとか誤魔化しを─────


「もしかして……すずやんが全部作り出したん?」


 誤魔化せなーい!


 僕は真剣な目付きでとらちゃんにそう聞かれて冷や汗をダラダラ流しながら、チラッとさーちゃんに目配せする。

 するとさーちゃんは諦めろと言わんばかりに首を横へと振り、それを見た僕はやってしまったと肩をがくりと落とし、とらちゃんとむーさんに僕が水晶を作る所を実演する事になったのだった。

 もちろん、とても驚かれたのは言うまでもあるまい。

 こうして、僕の秘密が1つバレてしまったが、お泊まり会自体は平穏無事に楽しく過ぎていったのだった。

 読者の皆様、本日も「ドラゴンガール」を読んで頂き誠にありがとうございます。


 それでは本題に入らせて頂きますが、単刀直入に言いますと来週毎日投稿する事が残念ながら出来ないという事です。

 理由としましては、今週で夏休みが終わり新学期が始まる為忙しくなるから、そして先日Twitterでも呟いていたように執筆した話に満足がいかないからです。

 その他にもクオリティの低下など思う所は多々ありますが、大きな要因はこの2つです。

 早くても再来週からは毎日投稿に戻れるよう、全力で取り組まさせていただきます。

 ご理解と御協力の程、どうかよろしくお願いします。

 そしてもうひとつ、なろうの方でブクマ1000件を突破した際に何かイベントをやろうと考えております。楽しみにして下さると幸いです!


 それでは皆様!これからも「ドラゴンガール」をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ