132鱗目:てれびじょん!竜娘!
ここ数ヶ月ゴタゴタしてしまい全然書けてなかったので、だいぶ酷い文になっております
ペコリ(o_ _)o))<モウシワケナイ
閑話休題のお話でもあるので「リハビリ回」とでも思って頂ければ幸いですm(_ _)m
「はい。今日のお客様は初めて話題となってこの方一年、常々話題の尽きないこの方、現役じぇいけいの天霧鈴香さん。どうぞお入りくださいませ」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ……
「天霧鈴香ですっ!きっ、今日はよろしくお願いしますっ!」
アハハハハハハハ……
「あらまぁカチカチに緊張しちゃって、芸能界デビューしたての頃を思い出しちゃう可愛らしさですね。にしてもまぁ立派な尻尾と翼です事、本物なんですか?」
「えっ、あっ!はい!この通り、ですっ!」
沢山のカメラとスタッフの人がいるスタジオの中、緊張でガチガチになりながらもちー姉ちゃんにバッチリおめかしされた僕は、目の前に居る日本人なら誰もが知ってる超有名人の言葉に何とかかんとか受け答えをしていた。
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「え?またテレビですか?」
体育祭も無事……かどうかは微妙だが、僕の綱引きにより勝敗とかはもうどうでもいいと行った雰囲気で見事先生方の野望を打ち砕いた数日経ったある日。
学校を終えて家でのんびりしていた僕は、突然やってきた三浦先生によく冷えた麦茶を出しながら、これまた久々にやってきたテレビのオファーについての話を切り出される。
三浦先生が切り出してくるって事は前に出た30時間テレビみたいな大きい番組なんだろうなぁ……
「おう、だが今回ばかしはちょっと違うぞ」
「大きい番組じゃないんですか?」
「有名だし大きな番組でもあるが、まぁ前に鈴香が出た30時間みたいなタイプじゃなくて長寿番組だな」
長寿番組……?アタック36とか仲良し兄弟さんいらっしゃいとか?
「ふふふ……悩んでるな鈴香。じゃあ追加の情報、これはその冠番組のご本人からのオファーだ」
「冠番組……?」
「冠番組ってのは芸人やら俳優の名前が番組名に入ってる、文字通り名前を冠する番組の事だな」
「へぇー……」
るーるる、るるる、るーるる、るるる──────
時々やる三浦先生の考えを当てるクイズに苦戦しつつ、麦茶を飲んでいた僕の耳にテレビからそんな聞き覚えのあるイントロが聞こえ初め……
あ、鉄子の館だー……って
「もしかして、これ?」
「正解だ」
恐る恐るとまるで油を挿してないロボットの様に、ギギギとテレビを指さしながら三浦先生の方へ顔を向けた僕へ、三浦先生はニヤァっと悪い顔を浮かべながら、そう宣告してきたのだった。
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(確かに体育祭は注目を集めた。だがやりすぎだ。あれだとお前がやばい怪力を持ってる事でしか話題にならん。だからここで人格面のお前の話題をだす)
確かに無闇やたらに能力は披露するもんじゃないって言われてたけどさぁ!
テレビ慣れする前の僕でも知ってたレベルの超大御所様相手に「いつも通り愛嬌振り撒いてこい」なんて、三浦先生の鬼畜!悪魔!というかいつも通りって何さ!愛想なんか振りまいてないし!
「さてそれでは、早速色々とお聞きして見たいのですけれども。天霧さん、先日お宅の学校の体育祭で全校生徒を相手して圧勝したと聞きまして、あれは本気を出てたのかしら?」
「結構本気でしたよっ。こう、ぐわぁーっていきなり引かれたから、びっくりしてまけるかぁー!って」
「あらあら、結構お茶目さんなんですね。でもそれだけ力があると日常生活も楽だったりしそうでちょっと羨ましいわね」
「こうなってからは重いーってなった事無いので、それはあるかもです。でも最初の頃は力加減が出来なくて、お箸とかスプーンとか、持っただけで折ったり曲げたりしちゃったんですよねぇ」
そう言いながらすっとカメラに映らないアングルでスタッフさんに差し出された鉄パイプを受け取った僕は、両端を指で摘んでストローを折り曲げる様にパイプを曲げ、凄いでしょと尻尾を揺らしながらドヤ顔をカメラに向ける。
「こんなあっさりと曲げるだなんて、とんでもないのね貴女。でもそんなに大きな翼に尻尾を持って、日常生活大変だったりしないのかしら?」
「えっと、僕が日医会で検査受ける為に過ごしてた頃になんですけど、今住んでるお家を用意して頂きまして。あ、これですね。こんな感じで廊下とかドアが大きかったりするんですよ」
再びスタッフさんからすっと渡された事前に撮っておいた僕の家の中の写真を見せながら、僕は意外と不便してないと伝える。
「でもやっぱり狭い場所だったり、慣れないとこだと尻尾で物を薙ぎ倒しちゃったり翼をぶつけちゃったりして結構迷惑かけちゃうので、そこは気をつけてますね」
「翼をしゅんとしちゃって、貴女ってわかりやすいわねぇ」
「あはは……よく翼と尻尾に考えてる事が出るって言われます。でもちゃんと自制出来るんですよ!ほらっ、ぴたって!」
「ふふふっ。そう聞くとなんだか可愛らしく見えてくるわね。普段からもいっぱい可愛がられてるんじゃないの?」
「日医会の皆さんとか学校の友達には定期的にお出かけに連れて行ってくれたり、お菓子をくれたりするので可愛がられてるとは思ってます。まぁ、僕としてはちょっと個人的な理由で可愛がられたくはないんですけどね……」
「あらまぁ。飴ちゃんでも食べる?」
「あれ?もしかして可愛がられてます?」
そんなこんなでドキドキしながらも芸能界の大御所の1人と談話をした僕は、帰る頃にはヘトヘトになったのだった。
読者の皆様、ここまで読んでくださりありがとうございます!
我ながら今回は酷い出来だなぁ……なんて思いながらも、ちょっと丸々リセットしちゃおうという事と、流石に個人の活動に時間を裂きすぎて更新が全く出来てなかったので更新じした。
次回からは新展開?があるのでお楽しみに⸜(* ॑ ॑* )⸝
後個人的な報告ですが、先日Vtuberデビュー致しました。そのうちお話を書く配信なんかもやってみたいと思ってます
それでは皆さん!また次回お会いしましょう!