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128鱗目:学校行事!竜娘!

お久しぶりですー!


「いーよっ、と!滑り込みセーフ!」


「お、やっと来たな鈴香」


「飛んでくると思ってたから開けてたけど、大正解だったね」


「隆継に京也くんおはよぉー。窓開けといてくれてありがとー!」


 いやぁー、まさか寝坊するとは。京也くんが窓開けといてくれたお陰で遅刻せずに済んだよー。


 そう言いながら翼を大きく羽ばたかせスピードを落として窓から教室へと入った僕は、二人に挨拶をしつつスカートを叩いたりして高速飛行によって着いたシワを伸ばす。


「にしても天霧さんが寝坊なんて珍しいね。もしかしてまた一人でキャンプ?」


「そうそう!土日で行ってきたんだぁ。皆で居るのも楽しいけど、たまには一人で静かに過ごすのもいいんだよー」


 最初のキャンプからはや1ヶ月が経ち、その間に三回もキャンプに行く程キャンプは僕の趣味となっていた。


「その間、あの千紗さんの面倒を見るのはアタシ達なんだけどね」


「あ、さーちゃんおはよー。その事に関してはいつもありがとうございます……」


「別にいいわよ。鈴だってたまにはそんな日がないとね。でも、スカートで空飛ばないって何度言えばいいの。走っても早いんだから走ってきなさいよ走って。パンツ見えても知らないわよ」


「えへへ、ごめんなさーい」


「さて、走って来ると言えば……」


「滑り込みセーフ!」


「はぁっ……!はぁっ……!」


「なんやりゅーくん、この程度でバテたん?」


「誰の……せいだと……ごほっ!ふぅ……お、ありがとう天霧さん」


「これくらいいいってことよー。とらちゃんに龍清君おはよー」


 とらちゃんと、そのとらちゃんの荷物を背負ってやってきた龍清君に挨拶をしつつ、僕は尻尾を伸ばしてその荷物を持ってあげる。


「はーいホームルーム始めますよー。皆座ってー」


「「「「はーい」」」」


「それじゃあまずは連絡からだけど────」


「そういや……ねぇ京也くん」


「ん?天霧さんどうかした?」


「この後の1、2限目ってさ、自習になってるけど何やればいいかとか聞いてる?」


「いや、聞いてないけど。まぁ自習だし自習なんじゃないかな?」


「だーよねー」


「そこー、お喋りしなーい」


「「はい!」」


 先生に怒られながらも、今年初めの方であったあの事件が関係してるのではと珍しい時間割を気にしていた僕は、そんなもんだよなぁと安心したのだった。


 ーーーーーーーーーー


 が、しかし。


「失礼しましたー」


 ガラガラガラガラ……


「……はぁ。疲れた」


 案の定というか予想通りというか、自習の時間が始まったと同時に先生に連れられ、僕は職員室で根掘り葉掘りと質問攻めに合わされたのだった。


「よ、お疲れ鈴香」


「鈴やんお疲れ様やでー」


「あれ?隆継にとらちゃん、どうしてここに?自習中でしょ?」


「いやなに、鈴香のお迎えに来ただけだよ」


「ウチらが自習って言われてまともに自習しとるわけないやろー?」


「わるいやつらだ」


「だろう?それで、一体何の話だったんだ?」


「あー……6月頭に運動会あるみたいでさ、そこで僕をどうするかって話だった」


「「あぁー……」」


「ん?」


「失礼かもしれんが……鈴香、どんな事聞かれたんだ?」


「えっとー……僕の足の速さとか、力持ちかとか、そんな感じのだったかな?とにかく体育とか三年の先生達に僕の計測結果を根掘り葉掘りって感じだった」


「やっぱりかぁー……」


「そういや鈴やんは去年の体育祭の時おらんかったもんなぁ……」


「……?どういう事?」


 教室へと帰る道すがら、僕から職員室で何を聞かれたかを聞きやっぱりかぁという様子の二人を見て、僕は首を傾げながらそう尋ねる。


「前の部活動勧誘の時に鈴やんも分かったとは思うけど、ウチらの学校って部活動にやたらと力を注いどるんよ」


 そういややたらと部活動多いとは思ってたけど、なるほどそういう事だったのか。


「それでな、体育祭では部活動関連の競技も結構あってな、特に体育会系の部活関連のは人気があって校区内外問わず多くのお客さんが来るんや」


「で、お客さんが来るから必然的に他の競技も注目されるお陰で、赤白勝った方の組はまぁ割と特別扱いして貰えるって訳さ」


「んーで、その体育祭にやたらと力を入れてるのが体育会系の部活動顧問が多い三年生の先生方ってわけやね」


「……だから勝ちたくて僕を引き込もうとしてたってこと?」


「そういう事、勝手な人達よねー」


「「「うわぁ!」」」


 隆継達からこの学校における体育祭について聞いていた所で、そう言いながら後ろから唐突に現れた担任の先生こと代永先生に僕達三人は揃ってビクッとしながらそんな声を上げる。


「せっ、先生?!どうしてここに!」


「どうしてここにって言うのは私のセリフだけどね二人共。まぁ先生の居ない自習なんてそんなもんだし、目をつむっといてあげるけど」


「「ほっ……」」


「まぁそういう訳でね、明日の職員集会で組み分けが決まるんだけどこのままじゃウチの組の取り合いが始まりそうなのよ」


「は、はぁ……」


「でもね、正直運動部に無関係の顧問の先生方だったり、そもそも顧問してない先生方は正直三年の先生達の異常な熱意にはうんざりなんだよねぇ。勿論、私としてもせっかくの体育祭なんだからそんな思惑に皆を巻き込みたくはなくて……」


「代永先生……」


「と、言う訳で。皆少しだけお手伝いしてくれない?」


「「「お手伝い?」」」


 ニッと悪そうな笑みを浮かべながら代永先生にそう言われ、疑問符を浮かべながらそう言葉を返した僕達3人を連れ、先生は教室へと行くのだった。



本当に皆さんお久しぶりです。

最近ポケモンにうつつを抜かしてたこたつ改め冬宿こたつでございます。


約1ヶ月半ぶりの更新ですね()

いやぁ本当に申し訳ございません。

3月からは更新頻度上げて行きますので、モチベ維持の為にも応援や感想是非ともお願いしますm(*_ _)m


さてさて、皆さんは新作の「異種女子日本旅」は読んで下さいましたか?

まだの方は良かったら読んでください!割と面白く仕上がってると思いますので!


では皆さん、また次回もよろしくお願いいたします!ではではー!

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― 新着の感想 ―
[一言] 3月からって事は今月はポケモンですねw 楽しみに3月を待ってます。
[一言] 振り返ってみると、前章のコメントが煩わしいかもしれないので、ごめんなさい、ごめんなさい
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