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いつも見ている雲
無趣味の仕事人間な私が、完全に暇な1日が出来てしまった。
休日ぐらい普段からあるのだが、突然休日が出来てしまっては何をすれば良いのか分からない。
私はベッドに寝転がり、久方ぶりにのんびり過ごすと決めた。
いつもは睡眠を取るだけのベッドから、窓の外を流れる雲に目を向ける。
空なんて毎日見ているが、雲がこんなにも早く流れ去っているなんて気が付かなかった。
普段見ているはずの光景も、私の気持ち1つで違う側面を見れるのか。
想定外の休日は、当たり前だけど想定外のことを教えてくれた。