戦い終わって
目が覚めた。全員が寝ている。
「僕らは勝ったの?魔物は?」
「おまえの最後の攻撃で消滅した。何も残さず、砕け散った。恐ろしい技だった」
「あの技を初めから出しておれば、妾が傷つかずに済んだのではないか?」
「いえ!姫のおかげです。あの技が出せたのは、姫とみんなのおかげです」
島津領主も目が覚め元気になったらしい。
「領主の娘よ。貴殿達は薩摩の国を救った英雄だ。未来永劫、島には手出しせぬ。島津の家が滅びぬ限りだ。貴殿達はこの国の英雄である事は語り続くであろう。」
「承知した」
「やったな。姫。さすが我が姫だ」
「ああ、姫は自慢の主君だ」
みんな、大喜びだ。良かった。
「じゃあ、姫。虎砲を使ってお身体を治して差し上げましょう」
ザザッ!(なぜ、逃げる!)
「妾は、ピンピンしとる。トグロあたりが怪我が酷いのではないのか?」
「オレ?えーと。全快したかな?さっき」
そんな粉々にならないって信用してよ。
「そう言えば、愛してるって飛びついて来た姫をコタロー、思い切り投げ飛ばしてたな」
「ああ。我が兵士達もひどい男がいたものだと噂している」
「それに、主君を馬鹿呼ばわりするとは信じられん。不届きな奴だな」
「そ、それは。ちょい待って」
「俺たちが気を失ったのもコタローの所為だし」
「成敗するか!」
「まあ良い!コタローにはまた、お願いしなくてはならん」
(お願い?嫌な予感しかしないぞ!)
「妾は、魔王を倒してみたい。英雄になるのじゃ」
おいおい。まさか本当に言い出すとは!
馬鹿なのか!頭が弱いんだなっ!
「コタロー。行くぞ!次は魔王退治じゃ!」
二部へ続く
ありがとうございました。
いつになるか、未定ですが次編も考えています。