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無手使いの龍島戦記   作者: こーむー
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僕達の出生

「まさか?お前ら、知らぬのか?」

「え?何を?」


「この国には5つの魔物退治の武器防具がある事を。まさか、魔物退治の武器防具を身に付けているものが知らぬとは思わなんだ」

「もしかして、それは姫の持っている長剣では?」

「そうだ。その長剣だ。その長剣は先祖代々受け継がれたものであろう。魔物退治の勇者は、島の者だったと聞くからな。さらにその勇者に付き従う武の者達の血縁がおまえ達であろう。桁外れに強いのもそのせいだ」


僕達は、とても驚いた。こんなところで自分達の出生の秘密を聞くなんて思わなかったからだ。

(その勇者もきっと頭が弱かったに違いない!)

僕は勇者血縁じゃないから、違うよ!


「姫、頑張って魔物を退治してくださいね。僕達何も出来ないけど、応援は出来ます」

「何を云うておる。コタロー。オマエの籠手も当然、魔物退治のモノだ。空気を読めないとは恥ずかしいヤツだのぉ」

(なにぃ!姫に、馬鹿姫に空気読めないって言われたよ。そのまま返したい所だけど)

「この老師の籠手が?言われて見ればそんな気もする」


「そうだ。そしてこの長靴も魔物退治の防具だ」

「なんか、古くて臭いそうだのぉ」

「し、失礼な事を言うのだな」

「まあ、剣があるなら安心ではないか?敵を斬れるんだろう?」

(そんな簡単ではないと思うが?姫は考えなしだから気楽で羨ましいよ)


世の中には、兜と鎧があるらしい。兜は九國の北の領主が持っていて、鎧は東方の魔王と呼ばれる人物が身に付けているらしい。僕らには関係ないけどね。いくら姫でも勇者になりたいなんて馬鹿な事言い出さないでしょ。


相手はたかが魔物。剣の達人の姫が、チャチャってやっつけてくれるだろうよ。


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