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彼の名は鈴木北極星(ポラリス)

平凡な彼の父、鈴木次郎は名前にコンプレックスを持っていた。

苗字も名前も平凡極まりない。

この反動が、自分の子供に斬新な名前を付けてしまう。

一応、幾多の星の中心に位置する北極星のように

皆の中心にいてもらいたい、という意味が込められたいたようだ。

しかし父の思いとは裏腹に、彼が射止めたのはいじめられっ子の中心で

クラスに彼がいれば、他のいじめられっ子に危害が及ぶ事が無い

という程の人気ぶりだった。

ところが、日々繰り返されるいじめに対して、ポラリスは

全ての人と仲良くするする必要はない。

今は自分と相性の悪い人間がたまたま集まっただけだ。

と考えて、自分と気の合う人が現れる事を待つことにした。

つらい時、死んだ方が良いのかもしれない。

そう思ったことも何度もあった。

そんな彼が心を許せる人物が遂に現れる。

そしてようやくその人物と出会うときが訪れる。

冬休みのある日、部屋で何度も鏡を見て容姿を確認していた。

自分を認めてくれる人に会うのに、変な格好では嫌われるかもしれない。

さほど変化があるわけでは無いのに、入念に確認する。

その事に集中しすぎたせいで、気が付けば家を出なければいけない時間を

十五分は過ぎている。

時計を見て慌てるポラリスは家を飛び出し、私鉄の駅へと走っていく。

あの角を曲がれば駅はもうすぐ!

勢いよく角を曲がった彼の目の目に年配のご婦人が!

慌ててそれを避けた彼の正面に自転車に乗っている女性が迫って来る!

しかもその女性は、スマホポチポチで自分に気が付いていない。

その女性を回避するために驚異的な瞬発力を発揮するポラリスが

最終的に到達した地点。

それは交通量の多い車道。

そしてお約束のトラック。

自分が轢かれた後、どうなってしまうんだろう?

念のためにカバンに遺書を忍ばせていてよかった。

運転手さん、ごめんなさい。

この世界での彼の最後の思考が消えて無くなり

という人生で何度も経験できない経験をした彼が目を覚ましたのは

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