計画通り
魔獣に飲み込まれていた最後の一人もウンよく生還できた。
それを祝って?
デティートが全員を応接室に集める。
そこには、こんな状況下にあって混乱している皆の緊張をほぐそうと
軽い食べ物や飲み物が用意されていた。
今の彼らにとって敵味方という立場は、私怨によるものでは無く
受注元の都合によって生まれた現象に過ぎない。
となると、せっかく設けられたこの場をあえて混乱させず
様子を見よう。
俗に言う「空気を読む」という超高等技術が
この空間を埋め尽くす。
それはある意味、この面々だからこそ成しえた事なのかもしれない。
そんな彼らがしばしご歓談の後、いよいよ主催者の
つまり、この計画を立てた人物が登場する。
計画者
この、決して報われない不遇の存在の扱いはつまり
計画しても成功すれば現場の力量
失敗すれば計画者の計画ミス。
数々の理不尽に耐え、荒れ狂う自我を内に秘めながら彼は今日も計画する。
挫折、苦渋もなんのその
ただ、ひたすら最高の計画を!
求められる以上の成果を出すため、そこに登場したのは
デティート・・・。
申し訳ないが、話の流れ的にサプライズキャラで!
などという複雑な事は、この物語にとっての鬼門。
ぬるく、ゆるく、惰性的に。
期待を込めた皆の視線に精神を削られながら
放つ彼の一言は
「大丈夫!
計算通りです!」
だった。




