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お帰りなさい。
トッチーの肌から離れた模様が実体化する。
先程の実体化では巨大な姿をしていたが、場内の通路
という事や、他の者たちにも気を使ったのか
大きさを調整しているようだ。
「忖度」
ふと呟いたパルナの言葉に、何かの呪文だろうか?
そう思ってスルクスが過去の記憶から思い当たる言葉を探そう
としていた時、蛇に異変が起こった。
突如腹が膨らんだ蛇が、続けざまに四人の人間を吐き出したのだ。
その衝撃的な光景は、自主規制によって映像や描写は割愛するが
蛇にけろっぴされた四人は、思ったより元気だった。
唯一、難点と言えば、蛇の酸っぱい液体にコーティングされていることぐらいだろう。
そんな彼らに対して声をかけたのは、いつの間にか四層能牢を抜け出たイミリアだ。
「お帰りなさい、ご飯にします?
それともお風呂?」
この問いかけに四人は声をそろえて
「お風呂!」
と答えたのだった。




