持ちつ持たれつ
額を寄せ合い、相談していたうずら達が弾けるように四方に飛ぶ。
それはイミリアの覚醒に反応してのことだ。
四羽の中に高まる緊張感。
彼らの様子を尻目に、イミリアのあきれたような表情と共に
「またお前か!」
という発言に対して視線の先にいるデティートは
多少、申し訳なさそうな表情を見せる。
時代と場所は違っても、幾度となく繰り返された光景。
何度目だ?
イミリアとして覚醒する度に、そこに存在するデティート。
この後、イミリアとしての自分を封印し、ミリアとなるまで
彼と行動を共にすることになるだろう。
この覚醒してから封印するまでの一連の流れ。
つまり、デティートに良いように利用されているだけのようだが
この覚醒が無ければ、イミリアの存在はミリアから変化し
遠からずリアとなり、最終的に名前の無い存在になってしまうだろう。
名前を失った自分の真の力の制御に対する不安と
イミリアより以前の名前を思い出す事に対する警戒心が
彼女の存在を中途半端な状態で留めている原因になっていた。
そんな彼女にとってデティートは、面倒事を持ち込む存在ではあったが
自分の位置を確認できる指標でもあった。




