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毎度お馴染み
客間の香りが徐々に薄くなっていく。
それに伴って、ミリアがソファの上でもぞもぞと身動きをする。
どうやら覚醒の時は近い。
待ちくたびれて、床に座り込んでいたデティートは
そう感じていた。
やがて、時が来た。
ゆっくりと瞼を開くのは、既にミリアではなく
イミリアになった者。
外見の変化は無く何が変わったのか?
と問われると、答える事が出来ない。
なぜなら、彼女は全くの同一人物だったからだ。
ただ、強いて言えば彼女がイミリアだった頃の
記憶を取り戻し、イミリアとして目覚めたと言う事。
この変化に即座に反応したのが四羽のうずら達だ。
自分たちが守るべき存在が突如、消失してしまう。
混乱し、困惑する。
額を寄せ合い相談をするが、結論が出ない。
そんな彼らの傍でイミリアが完全に覚醒した。
その後、最初に彼女の目に映った人物。
彼の姿を見て、彼女が
「またお前か!」
と言った。




