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溶けて流れて消えてゆく
目的地に到達。
この気持ちを伝えることが出来ない事が残念だ。
せめて自分だけでもその興奮に浸っておこう。
タミュアの長い旅はここで終わりを告げるはずだった。
ところが、終わるのはイミリアの記憶の中で彷徨う
自分の存在のようだ。
デティートが追加した薬草の効果か、ミリアがイミリアだった時の
記憶にたどり着いたからか?
原因は判らないが、自分に起こっている現象は解る。
徐々にではあるが、確実にその存在が消失し始めていた。
どうあがいても、この流れに抗うことは出来ない。
覚悟を決めたタミュアが微かな希望として
トッチーの付箋を体内に取り込んだ。
彼女の記憶に存在する自分以外の力。
これを取り込むことで、繋がりを持ち
再び戻る事が出来るかもしれない。
微かな望みを胸に、タミュアのイミリアの中で形成されていた意識の塊が
徐々に彼女の中へと溶けて流れて消えた行った。




