呪い
憎い相手の弱みを握るため編み出された呪術。
対象者の片目に自分の瞳を送り込むことで
対象者が見ている物がリアルタイムで覗き見できる。
これで対象者の弱みを握る事が出来るはず・・・。
とても都合の良い呪いに見えたのだが、実際には
対象者の行き場と失った瞳が術者の元へと現れたために
身近な人物であれば、容易に犯人の特定が出来てしまう。
という致命的な欠陥をもっていた。
そんな理由で使用する者がいなかった呪いに
別の利用価値を見いだしたのが、トッチーと魔王城の女城主パルナだった。
魔王の中でも、比較的年齢の若い彼女は
召喚と不遇の時代に様々なものを吸収する。
やがてそれは、フリースタイル魔王という言葉を生み出した。
本来、魔王とは自らの魔力を用いて世界を手に入れる。
それこそが、真の魔王道というものだ。
古参の魔王達は、自分たちが歩んできた道
すなわち「魔王道」こそが絶対的な物だと信じて疑わない。
「これだから今どきの若い魔王は!」
新しいものに流され、物事の本質を見る事が出来ない。
などと苦言を呈し続けている。
気が付けば、随分横道にそれてしまったが
簡単に言えば、トッチーが主人であるパルナとコンタクトをとった
ということだ。




