予定通りのトラブル
ミリの元へ!
二人が急いでいたのは、彼女の身に何かあっってはいけない。
という理由ではなく、到着が遅れることに対する
自分達への風当たりを考慮していたからだった。
案の定。
この言葉がしっくりくる。
トッチーが彼女と別れた場所には、既にその姿は無い。
そんな予定通りのトラブルに脱力する二人。
幸い、トッチーの機転によって、付箋の力を使い
彼女の位置を特定する事が出来る。
力を使って、彼女の場所を特定せよ。
スルクスが発すべき言葉。
その言葉をトッチーも待っている。
シガラミという蟻地獄に捕まった二人。
「彼女の居場所を特定できますか?」
文字で表現すると単なる指示のように見える。
だが、トッチーから見れば
何とも言えないイヤイヤ感満載のスルクスが
頑張って絞り出したことがまるわかりだった。
「わかりました、少し待ってください」
こう答えるトッチーは、自分は大人だから
世の中の理不尽にも対応する。
そんな対応できる自分を演じたつもりだった。
ところが、実際には全てスルクスに見透かされていたようだ。
こうして互いに腹の内を認識し合った二人は
付箋の効果を使ってミリアの元へと向かう。
肩を落とし、哀愁漂う二人の後姿は
この物語の行く末を暗示しているかのように寂しげだった。




