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見知らぬ敵

三人の存在に思わず身構えるスフィア。

そんな主のちょっとした変化にも気が付けない腰巾着が

「まだ残っていたのか!

グロリオサと言うのは、本当に諦めの悪い者たちだな!」

自らの人生で唯一絶対の存在であるスフィアの前で

普段より大げさな反応を示すバーネロ。

主人であるスフィアの反応を見る為に、彼の方に視線を向けた。

つもりだったのだが、その瞳に映ったのは

見慣れた服装の存在。

服装と装飾物を見ながら、かなりセンスのある人物だと感じていた。

その人物の顔を見ようとするが、思うように体が動かない。

それどころか、急激に意識が遠のいていく。

こんな大事な時に眠気に襲われるとは!

これがバーネロの最後の思考だった。

バーネロからわずか半歩引いた所に立っていたスフィアの眼前で起こったのは

最も信頼する部下の死。

自分の最も信頼する部下の首が、目の前で跳ね上がる。

三人の敵に、これと言った動きは無かった。

この時点で敵と自分の格の違いを思い知らされる。

撤収し、対抗策を立て、対応する。

瞬時に判断し、行動に移す。

スフィアの脳内で、それは既に達成されたいた。

但し現実世界では、腰が抜け、外界からの情報を拒絶する。

その様子を見たバッファが哀れに思い、彼に止めを刺そうと近づいて行く。

「その辺で許してあげてください」

声をかけられるまで、その存在に気が付かなかった。

賊だけでなく、その場にいる者たちの緊張が一気に高まっていく。

その緊張に水を差したのが、自分の世界に逃避したスフィアだ。

緊迫した空気に圧倒され、その場で失禁してしまう。

そんな彼のを見て拍子抜けしたのか、一触即発

という雰囲気は回避する事が出来た。

一瞬緩んだ空気の中でスルクスが思っていたのは

この状況は、スフィアの自叙伝にどう記載されるのだろう?

という事だった。

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