3/116
帰郷
コノバム大陸でに仕事を終えたスルクスは久しぶりに
故郷であるラネイボ大陸を訪れていた。
六つに分かれた大陸の中で、この大陸が
他の大陸よりも注目されている理由として
六大陸最大の規模を誇る伝承者の集団「六家」
の拠点がある事や、他の五大陸に比べると小さめな大陸ながら
唯一、この大陸だけは単一の王国が支配している点などがあげられ。
その二つには共に、かつての英雄である王冠の滴が関わっている。
そんな故郷に凱旋。
この景色を見ると、初めて他の大陸に渡り
結果を出して帰ってきた時を思い出す。
王都の門をくぐり、自分の出発点である店へと向かう
もう、潰れているかもしれない
ここに来るたびに、いつも思う。
しかしその店は、今もなお存在し続けていた。