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役者は揃った

スフィアの二度目の説明が終わった時。

その場にいた全員が敵の襲来を感知する。

鋭敏な感覚や秘められた才能、そんなものを持たない

デティートでさえ「それ」に気が付いた。

初回の隠密行動が嘘のように現れたのは、百人を超える集団。

この時、スルクスはその役目を終えた。

依頼は、敵の存在を確認し、スフィアに報告する。

つい先程、二度にわたってスフィアが語った言葉によれば

彼に対して賊の存在を告げれば、スルクスの仕事は終わる。

後は賊とスルクスの問題で、依頼もなく下手に手を出したら

越権行為と罵られるかもしれない。

迫り来る賊のプレッシャーを感じながら、その場にいる者たちの表情を見るスフィア。

その視線の先には、依頼主のスルクス。

対抗手段を講じているのか、さほど変わった様子は無い。

次に目に入ったのは、腰巾着だった。

しかし、彼もあまり動揺していない。

ただ、しきりにスルクスの顔色を窺っていたのは、不安の表れかもしれない。

その隣にいたのはミリアとデティート。

ミリアは興奮し、上気した顔で敵との戦いに備えている。

かと思えば、隣にいるデティートは、戦闘に関するセンスも才能も

持ち合わせていない。

そんな彼にできることと言えば、ただ青い顔をしてその場に立ち尽くす事だけだった。

その様子を気の毒に思いながら、トッチーの表情を見ると

バッチリと視線が合ってしまう。

気まずさから取り繕うように笑顔を向けると、相手も同じ気持ちだったのか

二人の表情は、苦笑いへと変っていった。

そして最後に鏡に映った自分の表情を見ると、思った通り

少し疲れた表情をしている。

その疲れから解放されるために

「どうやら賊が現れたようです」

そう告げると、スフィアはスルクスの返事を待つのだった。

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