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分かれた大陸、砕けた王冠 12  「鑑定士」

プリペアド大陸の「王冠の滴(クラウン・ドロップス)」に属する魔王がいる。

彼の名はハンナリ。

この世界に召喚され、他の魔王と共に魔王狩りの脅威に晒される生活を送っていた。

そんな彼が王冠の滴の一員に抜擢されたのは、家紋による力の復活ではなく

魔王に対する鑑定眼によってだった。

力が発揮されたのは、この世界で家紋を持つ魔王が少しずつ増えていった頃。

その時代は、王冠の滴による魔王保護の名の下に野良魔王の拘束が強制的になわれ

ハンナリも遂にその網にかかってしまう。

そこで出会ったのが、魔王という正体を隠して滴の一滴となったマスカ-だ。

その当時、マスカーは家紋を体得していたが、滴としてはそれ以前に参加している。

今まで自分の正体を見破られることなど無かった。

マスカーの自信がハンナリよって砕かれる。

キッカケは捕獲されたハンナリの視線、それは常にマスカーに注がれていた。

その視線を感じたマスカーがつい

「そんに私が珍しいのかね?」

と話しかけてしまう。

それに対するハンナリの答えを聞いたマスカーは

彼を連れ、自分の部屋へと連れて行った。

部下や使用人に対して、人払いの指示を出した後

改めてハンナリに問いかける。

「なぜ、私の事が判った?」

誰にも知られるはずがない。

そんな自信を砕かれて、腹が立っていた。

しかしその反面、自分に未熟な部分があると言う事を自覚し

その原因を知るためにあえてハンナリをここに呼んでいた。

ところが、そんなことは知らないハンナリは

「どこから見てもわかりますよ。

それに、人数で言えば三千人、といった所ですね」

「三千人?

それは一体、どういう意味か教えてもらえないだろうか?」

いつもと変わらない、そんな一日で終わるはずだったのに

彼に話しかけたせいで、自信は砕かれ、疑問が湧き上がる。

不安定な心を落ち着かせなければ・・・。

返事を聞く前に、少し落ち着こう。

何度もそう思い、マスカーは自分とハンナリにお茶を入れる。

少し冷めてしまっっていたが、今日のマスカーにとって

それは全く気にならなかった。

ハンナリは、出されたカップを手で囲みながら

マスカーの問いに答える為に、口を開いた。

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