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分かれた大陸、砕けた王冠 9 「ズレ」
召喚から十数年。
もはやこの世界の野良魔王は全て狩り尽くされ
魔王保護団体による庇護を受けた魔王だけが、この世に存在する。
表向きは・・・。
「本当にこれで良かったのか?」
意図せず召喚してしまった手前、ブラフい言われるがまま行動するサーナダは
ブラフの真意を図りかねていた。
そんなサーナダも、既に後戻りが出来ない所まで来ている。
と言う事だけは理解できた。
契約を果たし、これまでサーナダと共に魔王の保護を行ってきたブラフの目的。
その真意が明かされる事なく、起こった出来事。
団体勢力による襲撃。
この襲撃で団体の片翼となるブラフが命を落とした。
片翼をもがれた団体は、簡単に空中分解する。
団体に対して、実際に運営していたブラフの死。
これによって、今まで押さえつけられていた者たちが
次々にその欲望を曝け出していった。
そしてその勢力に押され、団体は本来の目的から離れた物へと変化していくのだった。




