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分かれた大陸、砕けた王冠 8 「時代」
サーナダとブラフが契約し、ブラフの力がこの世界でも使えるようになった頃。
同じように召喚された魔王たちは、悲劇に見舞われていた。
それは、何の確証もない、ある噂が原因だった。
魔王の肉を食べれば、強大な力を得る事が出来る。
なんの根拠もない話だったが、それは瞬く間に広がる。
続いて始まったのは、魔王狩り。
契約をする事が出来なかった魔王の力は脆弱で、その多くが
狩りの標的となって命を失っている。
この事態を何とかしようと魔王保護団体を作ったのが
サーナダとブラフだった。
それは最終的に国家を巻き込み、魔王保護条例が発令される。
この時点で、魔王が恐怖の対象だった時代が終わり
新たに幕を開けたのが、魔王が金になる時代だった。
ただ残念なことに、魔王保護の目的で召喚者により設立された
この組織も、全ての魔王の保護をすることは出来ずにいた。




