分かれた大陸、砕けた王冠 7 「混迷」
サーナダに召喚された魔王。
しかし、呼び出した本人はその重大さに気が付いていない。
その上、今、この世界で起きている状況も把握できていないようだ。
偶然か、奇跡かは分からないが、召喚者と契約をするために
少しだけ話をすることにした。
その魔王は名をブラフと言い、召喚者と契約するために
自らの名を告げる。
そしてその召喚者が魔王の名を知り、契約を結ぶことで
この世界で自分の本来の力を使う事が出来る。
過去の例から見て、一人が呼び出すことのできる異界の存在は
多くても三つの個体が限度だった。
ところが今回の召喚に限って、本人も意図していない者たちが
この世に呼び出されていた。
各地に現れる魔王たち。
しかし、彼らも困惑していた。
自分を召喚し、契約を結ぶべき存在の行方が分からないからだ。
契約を結ばなければ、他の世界で想像を絶する力を持った魔王でも
その力を発揮する事が出来ない。
召喚者さーなだとの契約を結ぶために彼を求めて彷徨う者。
自分のいた世界へ戻る手段を模索する者。
召喚者との契約以外で力を取り戻そうとする者。
新たな世界へ移転を行おうとする者。
各々が入り乱れ、混乱した時代がやって来る。
混迷の時代に、更なる不幸が魔王たちを襲う。
それは、魔王を食べることで、超人的な力や魔力が備わる。
という噂。
この噂によって、魔王は人間に限らず全ての生き物の標的となった。
そんな時、虐げられ、狙われる魔王たちを救うためにサーナダとブラフが立ち上がる。




