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僕は墓場で幸せに。  作者: ムギ
3/7

プロポーズ 2回目

SNSにて



『私の短い人生においてただ一

 つ誇らしい事を挙げろと言わ

 れれば、私は迷わず君に出会

 うことができたことと答える

 だろう。

 君に好かれるという類い稀な

 き幸運を私は逃さなかったと

 いう事に、過去の私に心の底

 から賛辞を送りたいとすら思

 う。           』





『私達はこの二年間蝸牛のよう

 にゆっくりと、それでいて海

 のように深い愛を育んできた。

 そのことは誰に否定されよう

 と、私の心が証明してくれる。』





『なれば私は肯定しよう。私の

 人生はきっと後悔だらけだと

 は思うけれども。


 それでも。君と会えたことだ

 けは、ずっと燦然たる素晴ら

 しい事実としてこの胸に輝き

 続ける。         』








『だからこそ。君とこれから先

 も共に居たい。      』




『私は宣言しよう。

 私が作り出す、君と作り出す

 この未来を君と共に見ること

 が、私の一番の夢であると。』




『私はこの夢を叶えようと思

 う。          』




『泥濘に足を取られるやもしれ

 ぬ。

 深い崖が道を塞ぐかもしれ

 ぬ。           』




『それでも。

 私たち二人ならば、きっと道

 が作れると。       』




『最後に振り返った時に、それ

 はそれは素晴らしい道がある

 と。           』



『私は信じる。』




『太陽が身を焦がすとも、君に

 きっと私は会いに行く。

 だから君も。

 私に会いに来てほしい。  』




『心身に疲労が溜まろうとも。

 私は君のもとに必ず帰ろう。

 だから君も。

 帰ってきて欲しい。    』




『また、会おう。

 私たちの、家で。     』












『要約↓


 とても暑いですが、気をつけ

 て行ってらっしゃい。   』


              


        

               









           (返信)

          『プロポーズかなって思ったら

           愛溢れる行ってらっしゃいの

           挨拶でした』

私はプロポーズのつもりはなかったのだが。

向こうは『あれはまごう事なきプロポーズだった』と譲らない。

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