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異世界? これが異世界・・・

どうも!Genshoです。この作品もだんだん日常感無くしていきますね。俺たちの非日常=敏嗣の日常ということで。

『グオァァァァぁぁぁぁアアアアア!!!!!!!』


『ちょっとまって!ギブ!ギブ!』


拝啓 天国のおじいちゃん

 僕は異世界で、よくわからない蛇に追いかけられてます。


<><><>


時は少し遡り、約5分前。


僕とおっさんはシュヴェルの森に足を踏み入れていた。


いつもとなんら変わんないように見えたが、


やはりその木々たちが少し荒らされている。


そして、僕みたいな能無し(ガキ)でもわかる、とてつもない量の黒いオーラが奥からにじんでくる。


それは少しずつこちらに向かってくるようで?


『おい、おっさん』


『なんだ、小僧ガキ


あ、今はそれなのね


『僕さ、武器ないよ?』


『あ・・・・・・』


『え?』


な、なんかスンゲェ嫌な予感しかしないんだけど・・・・・・?


『すまん。そこまで頭が回らなかった』


『ちょぉぉぉぉぉ!?!?!?!?』


え?やばくない!?僕素手でスンゲェ二つ名のやつに挑んでくの?


それは英雄になれるよ!問答無用で勇者様だよ!


『おい、相棒。近いぞ』


『マジスカ』


なんか話逸らされた感はあるけどこのそらし方は仕方しゃぁない


僕はすぐさま近くの木の陰に隠れようとした。


しかし、ある考えにたどり着く。


蛇って木に巻きついたら僕絞め殺されるんじゃね?


というので、岩を探し、その陰に隠れることにした。


現時点で蛇との距離はおよそ数十メーター。


それまでに武器の代わりを探さなければ・・・・・・


・・・・・・と僕の目に入った、太い木の枝。


長さはおよそ1.5メーター。直径は十数センチある。


僕はその棒を右手にたずさえ、


的に立ち向かおうと思ったが、


その思考は一瞬で砕かれる。


岩を挟んですぐ向かいに途轍とてつもない量の黒、もとい紫のオーラを感じたからだ。


『・・・・・・ッ!!!』


僕は逃げた。全速力でいつもの森を駆け抜けた。


しかし蛇はいつまでも俺を追いかけてくる。


そう、まるで僕の居場所がわかってるかのように・・・・・・


『なんでっ!こいつっ!僕の逃げ道がわかってんだよっ!』


「くそっ」と毒づきながらも逃げる。逃げる以外の行動はできない。


とそこでおっさんがアドバイスをくれる。


『おい、小僧ガキあいつ相手じゃ逃げてもスタミナを消耗するだけだ。


 絶対にお前は逃げきれない。』


『なんでっ、だよっ!!!


 くそっ!


 なんなんだよっ、あいつは!』


『・・・・・・相棒、「蛇の第六感シックスセンス」って知ってるか?』


ーーーーッ!!!!!!!


・・・・・・「ピット器官」っ!!!!!!


小学校の理科の時に先生が脱線して話してくれた知識がここで生きるとはねっ!!!


日・・・・・・いや、「非」日常好きの僕としては皮肉なもんだな!!


蛇は頭部にあるピット器官で熱を感知し、獲物を確実に仕留めるっ!


ーーーつまり、僕のスタミナが減っていくだけかっ・・・・・・


『そうだ。蛇相手じゃお前は死しかない』


んだとくそったれ!


『おい、おっさん』


『僕の筋力パラメータはいくつだ?』


僕は真剣な声色こわいろで問う。


『はぁ、お前本当の馬鹿だろ・・・・・・』


馬鹿で悪かったな!その馬鹿を選んだのはお前だからな!後悔しても遅ぇぜクソジジイ!


『アイアイ、お前の筋力ステータスならびにその他ステータスがこちらだ』


おっさん(クソジジイ)なかば投げやりにステータスを開く


[力:G:3 俊敏しゅんびん:E:133 防御:E:199 回復力:A:974 武器:C:577 知力:SSS:99999]


『・・・・・・』


このステータスを見た俺は、終始ぽかんとしていた。


当然の反応だ。あんだけ鍛えていたはずの筋力が、ものすごく落ちているのだから。


んの割に全く何もしていない知力なんて桁が上がってるよくそったれ。


『おいおっさん!なんだこれ!おかしくねぇか!?』


おっさんはため息をついて僕の疑問に答える。


『だから見せたくなかったのだ・・・・・・』


『は!?どういう意味だよ!おい!答えろ!!!』


『説明している時間が惜しい。


 だが、説明しないとさらに面倒臭くなるから・・・・・・


 お前は走れ。ひたすら走れ。


 それで俺の言ってることを理解しろ』


『言われなくとも走ってるっつうの!


『いいか?よく聞けよ。


 お前が当初転移した時のステータスが


 [力:F:99 俊敏しゅんびん:D:284 防御:D:250 回復力:A:800 武器:E:100 知力:SS:9999]


 この通りだ。


 そして、現在はさっき見せた通りだ。』


『だから!何個かの項目数字落ちてんじゃんって!』


『そうかすなよ。まだ俺の説明は終わっちゃいねぇ』


『早く!続きを頼む!僕もう足がパンパン・・・・・・』


『わかったわかったよ・・・・・・


 ったく、情けねぇなぁ・・・・・・それでも現役バスケ部員かぁ?


 お前のステータスで何個かの項目の数字・・が落ちているのは事実だ。


 しかし、能力・・は下がっていない・・・・・・』


『は!?どいうこと!?』


『転移当時のお前のステータスは、Lv.1でのあの数字なんだ。


 しかし、今のお前の数字は、Lv.3での数字だ。


 よって、数字は下がっているが、能力は大幅に上がっている。』


『そういうことか!


 おっけ、じゃぁ確実に僕は強くなってるってことね!』


『ああ、ちなみに、あの蛇はLv.2の最初の方だぞ』


『はっ!?』


おっさんの突然の告白に衝撃を隠せない俺。


「奴」より僕の方が強い・・・・・・?


んなはず・・・・・・


『あるんだよ。この世界では9割の人間、7割のモンスターがLv.1だ。


 Lv.2になると、人間は崇められ、モンスターは畏怖される。


 Lv.3なんてほんの一握り、数十人だよ。』


まじかよ・・・・・・僕なんかが・・・・・・そんな、強くて・・・・・・


分不相応とはこのことじゃねぇのか・・・・・・?


『安心しろ、ラスボスはLv.99だ。』


『!?なに、僕そいつと戦うの!?』


『ああ、いずれな』


『おいおい勘弁してくれよ


 っと・・・・・・』


近い。すぐそばに奴のオーラを感じる。


・・・・・・


右だっ!


『グィキシャァァァァァァァァァ!!!!!!!』


『ふん!』


喉元のどもとに一閃。


『さっき拾った木の枝・・・・・・


 捨てとけばよかったね・・・・・・』


『グゥゥゥゥ・・・・・・』


奴は最後の声を振り絞り、


力弱くうめいた後で、


地面に横たえ、生き絶えていった。


『なぁ・・・・・・おっさん?』


『なんだ?相棒・・


『・・・・・・これで終わり?』


「うん」


『えっ・・・・・・


 嘘だろ?』


『まぁそう思うのも無理はないわな


 なんやかんやここら辺で一番強いのはお前になっちったからな』


『僕・・・・・・


 こっからどーなんの?』


『さぁ・・・・・・?』


『「さぁ?」って、あっさりしてんなぁ・・・・・・


 ここまできてんのは8割型おっさんのせいじゃんか』


『まぁ、そういうなって。ここまできたのは俺が悪いかもしんないが、


 この結果を出せたのはお前の努力じゃないのか??』


『いやまぁ確かにそうだけどさ・・・・・・』


っと、周りが騒がしくなってんぞ?バレたか???


『チッ、めんどくさい、すぐ逃げるぞ』


『はぁ?まぁいいけどさ・・・・・・』




翌日の各社新聞に僕が倒したニーズヘッグのことが一面に描かれたのは言うまでもない。

次回の予定は未定です。

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