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血を受け継ぐ者

訪問していただき、ありがとうございます。

隠密の3人が私の実家で一晩を過ごしていることは、すでに王、王妃、殿下、宰相様、ロナウド様には通告した。今現在どのような状況になっているかわからないが、何かあった場合父から連絡がくる事になっている。当然、この世界にスマホなんてものはないので、我が家で飼っている鷹が父からの手紙を私に運ぶ手筈になっている。そもそも、鷹に手紙を運ばせるなどという芸当をすることが出来るのは、フラウ国の王族の血を受け継ぐ者だけだ。フラウ国の王族の血を受け継ぐ者は、魔力だけでなく、精霊や動物に好かれるといった性質を持っている。それは、フラウ国の王族と血縁関係を持ったことのあるものでしか知り得ないオフレコだった。非常事態が故に、宰相様とロナウド様に伝えたとき、意外にも殿下にも驚かれた。やけに動物がよってくるとは思っていたが血か…。と呟かれた時は、こっちが驚いた。知らなかったのですか?!と聞いたら陛下が、教えていなかったか?と王妃に聞かれ、王妃も王妃で伝えていなかったかしら?と殿下を驚いた眼差しで見ていた。まあ、殿下は動物に好かれる事を疎ましいと思った事はないと言っていたし、これから動物との意志疎通も簡単にしていくことだろう。

「あら、鷹…。あんな急降下でこちらに…。」

マリア様の言葉に窓の外をみると我が家の鷹が舞い降りて来るところだった。我が家の鷹は、私を認めすーっと窓に近づきはいってこようとする。マリア様は、動物が苦手なのか、きゃっ。と可愛らしい悲鳴をたて、その場にうずくまった。そんなマリア様を横目に私は、窓枠に止まった我が家の鷹に触れ、足にくくりつけてある小さな手紙をといた。私が手紙をといた事を確認すると、鷹はまた空にすっと飛び立ち我が家のほうへと向かった。取り急ぎ、手紙をひらくとそこには、つい先程、隠密が行動をし始めたという父の殴り書きのような文字が記されていた。そっとドレスの中にしまいこんで座りこんでいるマリア様に声をかけた。

「大丈夫ですか?マリア様。もしかして動物が苦手ですか?」

そうであれば、殿下にとって都合が悪くなるだろう。

「い、いえ…。あの…得意な動物と苦手な動物がいるの。」

「苦手?例えば?」

「鳶とか鷹とか烏とか…鳩も少し…雀でしたら大丈夫ですけど…。少し大きめな鳥は苦手です…。」

「他には?」

「そうですねぇ…。」

「猫とか犬は平気でしょう?馬も。」

「はい。それは大丈夫です!」

まぁ、動物を使うのは殿下だし、馬が苦手でなければ大丈夫でしょう。なにげない会話をして、そう言えば、王妃様に呼ばれてました!と慌てたようにマリア様に告げてマリア様のお部屋を退室する。マリア様は、私のこと案外忘れっぽい人間だと思われてるかも。ま、仕方ないよね。出来るかぎりマリア様にはこれ以上の負担になるような事を知らせたくはない。


コンコンと会議室の扉を叩く。はい。と宰相様の声がしたので、私が部屋の中に入ることを告げる。

「どうした。ロゼリア。今は、マリアに魔力制御を教えている時刻ではないのか?」

「ええ。そうでしたけれど、父より書簡が届きましたので急遽こちらに参りました。」

小さな手紙をそこにつめている皆に見えるよう机の上に広げる。その部屋には、今殿下と宰相様がつめていたがその手紙を読んで息を飲む。動いたか。と殿下が呟き宰相様に指示をだし即座に動き出す。

「ロゼリア、お前は出来る限りロナウドと一緒にいろ!マリアの部屋の結界も頼んでいいか?」

「はい。大丈夫です。マリア様のお部屋に結界をはりしだい、ロナウド様の執務室へ向かいます。念のため、マリア様のお部屋にキャロルさんと侍女長を配置いただければ…。」

「解った。お前にまかせる。ロバート!」

殿下が宰相様を伴い部屋から出ていった。さてと!私も急ぎ足で侍女長のもとにいかなければ!




更新したとき、アクセス解析をみるのですが、読んで下さっている皆様、本当にありがとうございます!最初から続けて読まれていらっしゃる人ってどのぐらいいるんだろ…。途中で読まれるのをやめてしまわれた方もいるかなーと思いつつも、まったり更新しますので、また御時間ある時にでも読んでいただければうれしい限りです!(はじまって随分たつけど、あとがきながっ)

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