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宰相様

訪問していただき、ありがとうございます。

何故。


どうして私を平穏に平凡に平和にさせてくれないのですか…?


ええ…。なぜだか、私の送り迎えを宰相様がしていらっしゃいますよ。もちろん、ひと悶着ありましたよ。宰相様が私の送り迎えを宣言した時、ロナウド様が宰相様の仕事を半分自分で受け持ったとしても、私の送り迎え位は出来る!とおっしゃり、宰相様は出来ないとおっしゃり…親子喧嘩なら余所でやってくださいよ。とか思ったりして。当然、陛下の一言で宰相様が私の送り迎えをすることになり…⬅イマココ。

「このような旨い料理が出来るだなんて…。すごいですな。」

「…お褒めに預かり光栄です。」

父よ。ごめんなさい。陛下に否とは言えません。困惑するよね。うん。私も未だに困惑してるよ。

「今度、妻にも味あわせたいので、連れてきます。」

「は。はぁ…。」

「あの馬鹿息子が、こちらにお世話になった理由がよくわかりますな。」

「さ…さようですか。」

「所で…これからは、私がお嬢様の送り迎えをする事になったのですが、お聞きになられておりますか?」

「ええ…。一応は…。」

「理由については、陛下からの書簡にしるされています。そちらは、お読みに?」

「は、はい。」

「では、今後とも宜しくお願いします。」

よろしくしたくないよぉおお~!でも、決定なんですよね?僅な望みも無いほどに。はぁ…。

いかんっ!吸って吸って!まだロナウド様が送り迎えしなくなっただけいいと思おう!私が帰宅というか…ロナウド様が一緒にご同行するのを楽しみにされていたお嬢さん達には、申し訳ないけど!実際、今回私が帰って来たときロナウド様待ちだろう的なお嬢さん達が、あれ?違うの?みたいな顔されましたからね。売り込んでおいたらもしかしたら、いい方向に進むかもしれませんよー?と思いつつ、私がそんな事をお嬢さん達に言えるはずもなく。家に入りましたけどね。ま、ロナウド様が一緒にこなければ恨みがましそうな眼差しをされることはなくなるし、何より小説の中で宰相様との接点がほとんどなくて、断罪もされることはなかったから、その点については、ロナウド様よりも数段いいよね。うん。もう、ポジティブに行こう!この通い侍女も後数ヶ月だもんね!

「所で…。マリア様には、今何がおすすめですかな。息子は城下の流行りに詳しかったようですが…。」

ああ、それはお嬢さん達が、ロナウド様の気を引くために、あれやこれやと情報をリークしていたのですよ~。

なんて、言えません。はい。チキンな私です。

「どうでしょう…。私も1週間に1度しか帰ってこられませんので…。おば様方にお聞きになられますか?」

「ああ。ロゼリア様がいらっしゃらない時、こちらを手伝っていらっしゃるという…。」

キッチンで手伝ってくれているモリーおばさんを呼ぶ。私がモリーおばさんに、あそこの騎士様(宰相様)に、今若い女の子の間で何が流行ってるか教えてあげてほしいって伝えたら、ちらりと宰相様を見て、おや?いつもの騎士様じゃないんだね?でも、格好いいわね。ちょっとだけいつもの騎士様に似てるわね。と言ったので、いつもの方のお父様です。って伝えておいたわ。もちろん、宰相様だなんて言いません。言えません。宰相様直々に送り迎えする事になった事の顛末を話す事になったら、私の生い立ちまで話さなければいけなくなりそうなんですもの。私は、あくまでも、平凡に平和に普通でいたいのよ!

おばさんが、宰相様の所にいき、なにやらお話しをしはじめた。よきかなよきかな。さ。私は、その間に宿屋の部屋を掃除しますかね~。今日は、泊まるお客様いるのかなぁ…。



…何故、宿泊帳に貴方の名前があるのですか?宰相様!!




宰相様が大好きさ!

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