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ロナウド様の癖

訪問していただき、ありがとうございます。

マリア様の王妃教育のお手伝いも順調に進み、1ヶ月がたちました。…なんて平凡にいってみたい。本当に疲れた。エルナのマリア様に対する嫉妬は、殆どなくなってきたけれど、変わりにとはいってはなんだが、私がターゲットとかしている。…何故だ。


イヤ、原因は分かっている。マリア様のためを思い、ロナウド様が城下の食べ物や、城下で話題の物を週に1度城に持ち帰っている事だ。これだけを聞くなら矛先がマリア様に行くのだけど、ロナウド様にそれを頼んでいるのは皇太子だ。ロナウド様がそれを拒否するなんて事は、出来ないだろう。それをエルナも理解している。だけれども、私の週に1度の帰宅のために、私を馬車で家に送り、私の実家である宿屋に宿泊しているのだ。なにも、ロナウド様がそれをする事は、ないのだ。ロナウド様が皇太子に頼まれたマリア様への贈り物は、何も私を送り迎えするときじゃなくてもいいのだ。そもそも、ロナウド様が私を送り迎えしなくていいのだ。というか、もう送り迎えとは言わないよね。現実的に考えて、一緒に外泊だよね。エルナにとっては。わかってる人はわかってるけど、ロナウド様が私と同じ屋根の下で1泊するのがエルナにとっては、イヤなのだろう。

え?私?聞かなくてもわかるよね?

「ロゼリア様はそのような事も、なさるのですね。」

「ええ…。」

もちろん、大迷惑です!!


始めて家に帰ったあの日から、私が家に帰る時は、ロナウド様が私の送迎をしてくれているけど!その事を皇太子に進言したら

「仕方がないだろう。お前よりも魔力が高い人物がいないのだ。万が一、送迎中にお前の馬車が襲われたらお前が力を使う事になるだろう。お前の魔力は平民のもつそれではない。わかっていると思うが、この国では魔力が物を言う。マリアの魔力もお前と同じ位あるが、お前には及ばない。そこを小うるさいこの国の重鎮にバレてみろ。どうなるか予想がつくであろう。お前と同等の力を持つ宰相を城下に出すことも出来ないし、お前の身分を知るものも少ない。ロナウドであればお前と同等の力を持っているし、お前の身分も習知している。それに、次期宰相として城下の状勢を把握できる利点もある。だからロナウドを遣わせているのだ。」

「では、私の実家に宿泊するのをどうにか出来ないものでしょうか?」

「それはーーーーーロナウドに一任しているからな。」


などとぬかしやがった皇太子!何様だ!…皇太子様だった。私だって一人漫談したい訳じゃないんだよ!変なフラグはたてたくないんだよ!


「どうして、王妃への道を拒まれたのですか?」

なんて、答に困る質問を今更ながらロナウド様にされている。変なフラグがたってませんか?コレ、なにフラグなの?!事実を言えば私はかなりの確率でこの先自分がどうなるかわからない。だって、そうでしょう?この世界は、私が知っている世界なんだなんて。小説という物語の世界だなんて。誰が信じるの?気が触れた。と思われるか、先見の力がある。と思われるかのどっちかだし、私は小説通りに動いていないのだから。

「私は…平凡に生きたいのです。普通でいいのです。それは皇太子様にも納得して頂いております。ですがーーーー国から、王妃教育の手伝いを依頼され…私もお手伝いすると言った以上この状況ではなにも知らない、見ていないというふりは、できないのです。」

小説の通りにならないように、皇太子様にも、普通に平凡にいたいとキレたことがあったなぁと懐かしく思う。たった1ヶ月程前の事なのに。

「私は、正妃には、むいておりません。それに、私…お約束しましたよね?無理だと思ったらお手伝いをやめると。ロナウド様にも血判いただきましたよね?」

また、眉がよってますよ。口元もピクピクしてるし、不機嫌極まりない顔をどうにかしないと次期宰相様!未だに私を敵認識してるのがバレバレですよ!私は、平凡に生きたいだけなのに~!


週1ペースで投稿ができればいいなと思いつつ

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