表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/104

第一話 『海より来たる禍』 OP



 それは何の前触れもなく起こった。

 突然の海底火山の爆発は辺り一面を白濁させる。

 霧のように立ち込める水蒸気の壁の中からのぞく一対の光は、弛緩しきった人類に警鐘を鳴らすかのように爛々と妖しくうごめき続けた。

 この世の誰も見たことのない、狂猛なまなざしだった。


「たった今ガイアからプログラムの発動を確認しました。カウントダウンが始まっています」

 オペレーターの声に一人の男が振り返る。

 その両眼にはすでに覚悟を宿していた。

「カウンターの解析は」

「アスモデウスのようです。先回とは比較にならないほどの巨大な反応です」

「ついに、やってきましたな」

 かたわらで別の男が呟く。遠く海の彼方へ視線を泳がせながらつないだ。

「人類の未来を脅かすわざわいが……」

 それを受け、最初の男が重々しく頷く。

 そしてその男、凪野守人は、震源地から遠く千二百キロメートルを隔てた砦の中でそれを宣言した。

「これよりオペレーション・アスモデウスを展開する!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ